「最高」神奈教諭は斯く語りき
更科悠
第0話「始点」神奈教諭は斯く語りき
「
長年の相方である和さんに問われるが
「ん、俺は現場も基礎校もどっちもやるよ。」
さも二足の草鞋を履くのが当然と返すと、
「まったく病的なワーカホリックやなぁ、かれこれ13年の付き合いになんねんけどいつからこの子はこないになってもうたんやろか?」
こいつは自分の事を棚に上げてまぁ良く言ってくれたもんだ。
「本局と現場で大太刀回りの天才児に言われてもねぇ。」
はっきり言ってベクトルが違うどけで似た者同士である。
人々が「世界の声」を聞き「
世界が歪むのに時間はさしてかからなかった。
身に余る力は『狂気』を内包しそれに『喰われた』者は欲望の限りにその力を奮った。
当然世界各国で治安が悪化し警察や軍隊まで駆り出してもとどまらずに某伝説の暗殺拳漫画の如く世界は世紀末の様相を呈する間際まで来ていた。
これを重く見た国連は力を得た者の中の『狂気』に『喰われなかった』者たちを集い
国際治安維持従事者「ガーディアン・フォース」を発足、これに賛同した多くの者たちの活躍により世界は平穏を取り戻すに至った。
しかしながら『喰われる者』は後を絶たず、いたちごっこにしかならない状況に各国はそれぞれに対処を取らざるを得ず、国単位に又は連携を取る形でガーディアン・フォースの組織化に乗り出した。
ガーディアン・フォースの組織はそれぞれを「ネスト」と呼ぶようになりその中でも上位の組織から「ファンデーション」、「ワークス」、「カンパニー」規模や実力毎に分類される様になり
国連の下部組織として発足された「国際維持集中管理機構」通称「集管」との連携を取り世界の理の維持に当たった。
そんな中日本でも優秀なガーディアンを育成するべく政府と集管の協力で7校の「維持従事者基礎学校」を設立、国内外を問わず活躍したガーディアンの中の後進の育成に興味のある者を招聘し「現場の基礎の基礎」を教育する様に要請した。
これはそんな教諭の一人である『
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