「コロッケが揚がったわよ」そう笑った
るる
第1話
「ちょうどコロッケが揚がったの」
優しい笑顔の女性が玄関を開けてくれた。お腹は空いてなかった。でも僕は「ありがとうございます。」と答えていた。嬉しかったんだと思う。
僕を家の中に招き入れながら「今日のコロッケは手作りよ。待っててね!」そう言って、僕を居間に残し台所へと行ってしまった。
部屋をぐるりと見渡す。6畳ほどだろうか、畳の部屋の中央に2人用の小さなこたつがある。
家の中に揚げ物の匂いはしない。ああ、コロッケが出てくるまで少し時間がかかりそうだと思った。そうして僕はコタツに入り、じんわりと体が温まるのを感じながらゆっくりと目を閉じた。
「コロッケが揚がったわよ」そう笑った るる @after2200
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