川口梅之丞幕末青春群青物語
歴天狗
第18話 罪と罰
翌日から、小松さんとの文書作業、西郷さんの訓練が始まった。
朝は、西郷さんの軍事訓練をやり、昼から小松さんの文書作業や事務作業を手伝いをしたりした。
全部終わって、夕刻。
与えられた自室に戻り少し着替えて部屋を出て、人の目を盗み薩摩藩邸の外に出た。しばらく歩いたら大きな神社があり一人の若い武士が複数人の子供達と遊んでいた。
あれ、あの人…と気づいた時に向こうに気づかれた。
君は、確か薩摩藩の三芳謙太郎くんだよねと言ってきた。
梅之丞は、口を開き、あなたは新撰組の沖田総司。と言った
向こうが沖田でいいよと言ってくれた。
昨日は、見逃してくれてありがとうと梅之丞が言うと、いや僕はただ、君が怪しくなかったから大丈夫って思っただけだよと答えた。
梅之丞は、沖田に聞いた。
沖田くんは、よくここに来るの?
うん。と沖田は答え、でも外に出たとバレたら近藤さんや土方さんに怒られるけどねとも言った。
なんで怒られるのと聞いたら、僕たちは、泣く子も黙る新撰組で尊王攘夷派の人間に顔が知られているからね。と答えた。
しばらく子供達と遊びながら、談笑した。梅之丞は、まだ田舎にいた時を思い出しながら、懐かしそうに遊んだ
すると、沖田にまた三芳くんと夜この場所で会いたい。と言われた。
梅之丞が不安そうな顔をすると…
沖田は、大丈夫。会ったことを近藤さんや土方さんに言わないよ。と言ってくれたので、二つ返事で了承した。
梅之丞が、もう帰らなきゃ隠れて来ているからねと沖田に帰る旨を伝えた。
沖田も、確かにもう帰らなきゃ。僕も近藤さんや土方さんに怒られるからね。と言い、子供達と共にじゃあねと言い神社を出て行った。
梅之丞も、隠れながら薩摩藩邸へと戻り自室に戻った。
すると、戸がトントンと音がした。
梅之丞が戸を開けると。
失礼しもす。西郷様と小松様から頼まれ、夕餉を持ってまいりました。と言った。
梅之丞は、少しびっくりしてあっ、ありがとうございます。言った。
おいは、桐野大和と申しもす。年は二十歳です。以後、お見知り置きを三芳様と言った。
梅之丞は、同い年か。と思い、敬語はおやめくださいと言った。
すると桐野は、すんなり受け入れ。分かったと言った。
桐野にこう言った。夕餉を食べ終わったら寺田屋にいる才谷さん(坂本龍馬)に会いたいと。
桐野が分かった。夕餉を食べ終わったら西郷様に自分からお願いする。と言ってくれた。
梅之丞は、夕餉を早く食べ終え桐野と共に西郷さんに会いに行った。
桐野が事情を話すと…
桐野おまんがおったら心強か。一緒にいってたもんせと言ってくれ、共に薩摩藩邸を出た。
寺田屋について玄関を開けると、お登勢さんが対応してくれ、奥の部屋に案内してくれた。
しばらくして、才谷さんが来てくれた。
おお、おまんか桐野大和殿かと言った。
西郷さんが自慢げに桐野のことを褒めていた。
と才谷さんは言うと。
桐野が赤面していた。
才谷さん、桐野くんが西郷様にお願いしてくれて才谷さんに会いに来たんです。
才谷さんは、そうかえ、そうかえ。まぁゆっくりしていきや。とにこやかに答えてしばらく三人で談笑し、そろそろ夜も深くなったので薩摩藩邸へと帰った。
薩摩藩邸に帰り、西郷さんに挨拶しに行きその後、風呂に入り自室に戻り布団に備え付けられた布団に入り眠った。
翌日、朝早く。
井戸に顔を洗いに寝巻きのままで行くと
桐野とちょうど出会い顔を洗いながら軽い談笑をした。
桐野が今日は、おいも西郷さんの訓練に入ると言ったので、今日は一緒か。と梅之丞は喜んだ。
準備や朝餉があるからと、その場を後にした。
朝餉を食べ準備をして、外に出ると桐野が待っていて、一緒に訓練に行こうと誘ってくれ共に訓練場へと歩んだ。
桐野と共に訓練していると、三芳ー!と大きな声が聞こえた。振り返ると龍馬さんが大きな声で手を振って呼んでいて、少し恥ずかしくなった。
西郷さんに呼ばれ、今日は訓練をやめて才谷さんと共に行動しろと言った。しばらく龍馬さんと行動できなかったので嬉しく思った。
自室に戻り、準備をして龍馬さんの元に行き、薩摩藩邸を後にした。
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