以後

Nとは一度、共通の友人を交えて、翌年の三月、東大入試前日にファミレスで会った。昔懐かしさに駆られての再会だった。話し方が、変わっていた。時間の流れに吐き気を催した。

*

彼女らは秋葉原で遊ぶと言っていた。もう勉強に飽き飽きしていた僕はその日、彼女らについて回った。秋葉原は、音に加えて、色がうるさい街だと思った。早く地上からこの土地を抹殺したかった。早く帰って寝なきゃ、早く帰って寝なきゃ、と思ってはいるものの、切り上げ方がわからなかった。結局七時まで秋葉原にいた。

*

その後、Nと連絡は取っていない。

あの春はなんだったのだろうかとよく考える。

四月の狂奔、一時の快に身をやつすことの虚しさ、また、そのようなことから逃げられない人間の悲しさが、きりきりと、その後の僕を締め付けている。

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【実話】東大生 同級生女子の家に居候してた @obanasusuki

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