第4話 β版のテスト飛行

 通知されたIDとリンクを使って、イーサンは新バージョンを起動した。 ” 実際の軍事AIを参考にした物理エンジン搭載 "と宣伝されていただけあって、スタートアップ映像からしてかなりのリアリティー感だ。

 今日はいつも別々の場所からオンラインで入るチームメイトのジャックとアレクセイもイーサンの部屋に来て、β版のテスト飛行を固唾を飲んで見守っている。誰も一言も発しない。皆が緊張している。

 見慣れないサーバー名「RU-NET-SIM_02」が表示されるも、急いた気持ちを抑えられず、気にせずログイン。

 デモ画面で既にリアルな迫力に驚く。風切り音、レーダー反応、敵影の挙動、操縦桿の振動。まるで現実。

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