第2話

 (-僕は一体何をしているんだろう。時間があるなら自主練すればいいのに。)


そう心の中で考えている僕に誰か話しかけてきた。

「どうしたんだよ坂田?」

こいつは友達の守田円。僕と同じサッカー仲間だ。

ポジションはゴールキーパーで小学校で初めてできた友達で、いつか一緒にプロのサッカー選手になって同じ舞台に立つと約束した1番の友達だ。

「あぁ、ちょっとな。」

それから暫くして、試合が開始する。

「両者、自分の位置へ‼」

―ワアァァ‼

それは浴びたことのない声援。

(これが決…、いや戦いの場か。最初は相手のボールからか。)

そして始まった瞬間、僕はすぐに相手のボールを取った。

ミッドフィルダーへパス。そして再びパスをもらってワンツーをする。そしてそのままシュートした時―‼

バシィン‼

なんとシュートキーパーに取られた。

(へぇ。今回の試合は少しは楽しめそうじゃん。)

そしてキーパーが蹴ったボールが相手に行き渡ったが、また僕はボールを取った。

(正面から打ってもダメなのは、わかっている。なら――!)

「ミッドフィルダー!パス!」

急なパスに対応できなかったのか、ミッドフィルダーのシュートが入った。次は真ん中から始まる。再び試合が始まった。相手のフォワードが攻めてきて、僕が止めようと走り出したその時―


相手のフォワードが僕のことを抜いた。僕が取り戻そうと振り返ったら、みんなもそいつに抜かれていた。そのまま相手はシュートして点を入れられた。

「切り替えていこう!」

そう言いながら、僕は真ん中へ向かって行った。

(円の守備が負けるフォワードか。気をつけておこう。)

そして僕が試合を始めようとした時、

「ピピ――‼」

前半が終了した。僕らはベンチに戻って、みんなに僕を抜いたやつのことを話した。「あいつは抜くことと、足が速い。だから、こうするのはどう?」

僕が話終わって後半が始まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ぼくの戦い、みんなの戦い @NN-

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る