え?私、【不老不死】なんですか?〜普通の職業就くの勿体無いんでVtuber始めます〜
そこら辺の誰か
第1話 え?私、不老不死なんですか?
どうもこんにちは!
この世界では、18歳になったら地域のスキル
……名前の時点で絶対ふざけてるだろって思うけど、そこで一人ひとつ特別なスキルをもらえる。
で、その儀式(笑)に行ってきた帰りのバスなんですが。
どうやら私はスキル【不老不死】を手に入れたようです。
すぅっ……ふざけんなよ!!!
何なの?
今まで好きでもない上位カーストに巻き込まれて、猫かぶり続けて、成績優秀・友達(笑)いっぱい・生活態度◎で生きてきたのに!
内申点なんて半額シール貼れるくらいあるし!
このままそれっぽいスキルgetして、大学行って、給料いいとこ就いて、極力人間と関わらない自堕落ライフを目指してたのに!
思ってた未来が完全に崩壊してるんですけど!!!
不老不死って何よ!
魔物でもいる異世界に転生しない限り使いどころ無いじゃん!
現代社会舐めんな!大抵のこと医療技術で何とかなるの!
こちとら
こういうのは余命ちょっとの若者とかにあげればいいのよ!
……でも。
「ママとパパになんて言えばいいのよ…」
不老不死ってことは、みんなより先に残されるってこと。
親も、友達も、私よりずっと先にいなくなる。
漫画とか小説で見るよりずっと重い。
分かってはいるけど、心のどこかがじわっと冷える。
うちの親は優しいから、心配かけるのが嫌なんだよね。
……よし。
しょぼくれてたら、逆に気を使わせるだけだ。
心の中で軽く気合い入れて、家までの間に言い方考えとくか。
ついでに今後どうするかも。
家に着くと、案の定スキルの話になる。
私は不老不死だったこと、ふざけんなと思ったこと、そして――
「二人とも心配しないでね!
こちとら女子の陰口悪口が蔓延るカースト上位で、小学校から高校3年まで12年間生き抜いた猛者なんだから!
波の精神力してないよ!
だから大丈夫、私は私なりに生きていくよ」
親は最初びっくりしてたけど、やっぱりうちの親はうちの親だった。
「……そうね! 我が娘ながらよく言ったわ!」
「でもあれだろ? 僕らがヨボヨボになっても、らゔは今のままなんだろ? それはそれで楽しみだな! はっはっは!」
「うるさいわね、あなたはともかく、私はこれ以上老けないわよ!」
「冗談だよ!
「わ、分かればいいのよ……って、らゔ? 何その目」
いや〜、我が両親ながらラブラブで何より。
「話変わるんだけどさ。
このスキル持って今までの目標通り会社員になるのもいいんだけど、なんか違う気がしてて。
このスキルを活かせる仕事って無いかな?」
「そうね……人生は長くなるんだから、今すぐ決めなくてもいいんじゃない?」
「そうだね。とりあえず大学行って考えるよ」
…深夜。愛裏が寝たあとの、両親の会話。…
「ねぇあなた、らゔが不老不死なんて信じられる?」
「信じられないし、信じたくもないよ」
「あの子、ああ見えて泣き虫だからね。私たちが不安がってちゃダメでしょ?」
「……いつの話してるのよ。でも、そうね。
よし、これからあの子が何をしたいと言っても、協力できるようにしよう」
「そうだね。あの子の人生はきっと、僕たちじゃ想像もできない長さになる。
その中で一番の思い出が、家族とのものになればいい」
「療治さんの癖にかっこつけてんじゃないわよ……」
静かな深夜の会話は、そこで終わった。
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