死は救いなのかな

過去昔も昔に神に願ったものがいた永遠の命を弟に与えてほしいと

神はどうしたか？あぁもちろん与えたとも永遠の命を一生死ねず殺意の渦に堕ちる呪いと共に

弟はどうなったか？

兄は初めは喜んだ、だがすぐに気づいた異変に

目の焦点が合わず何かを呻いている。

兄は聞こえた、どうしてこんな事を。

弟は村の住人を皆殺しにし、兄の前に立つ。

あぁすまないすまない、本当に、すまない。

俺はなんて事をしたんだ

兄は弟を殺した。だが、すぐ生き返る。

弟は病弱で兄は村1番に戦士で勝てるわけではなかったから。

兄は考えた、村の人にどう償うべきなのか。どう弟を救うべきなのか。

日に日に強くなる弟。

明日にはもう負けるかもしれない。

それは弟を世界に解き放つことになり、弟の尊厳を破壊する行為なのではないか？と

兄は切り刻んでも、潰しても、焼いても、水に沈めても生き返る弟を見て思いつく。

動物の肉と脅威の肉同じものではないか。と

兄は行った、目をくり抜き食べ、腕をちぎり食べ、足を食べ、弟の痛がる姿をみて内蔵を食べ、心臓を食べ脳を食った

兄は怯えた。腹から突き破って出てくるのでは、骨から復活するのでは？

兄は恐ろしくて恐ろしくて満足に寝ることができなかった

1日、2日、3日、1週間が経ち、1月が経つ

兄は気づくやった、弟は生き返らないんだ！！！

兄は贖罪に喉へ刃を向け突き刺す。

痛い、熱い、あぁこれでよかったのだ弟よ不出来な兄ですまない。

兄は目が覚める。眩しいからだ。

ここが霊の世界なのか？

兄は自分の身体に触れる何もない

首の傷もあぁ何だ霊の国では肉体は元に戻るのか。

周囲を見渡す。あれ？ここは俺たちの村？みんなはみんなはどこにいるんだ！謝りたい謝らせてほしい。俺の罪を俺の咎を！

兄は周り探す。

草を掻き分け、弟に永遠の命を授けさせた神の神殿へ

神様、私は私は私は許されない事をしたからこのようなことになったんですか！どうかお答えください！！！

ふと気づく、獣臭がする。

なぜ？いやそんなことはいい。

戦士として染み付いた習性がすぐ臨戦体制を取らせる。

しまった、武器を置いてきてしまった。

大猪相手にこれはまずい周囲は逃げるのは難しいか

やるならやる。身体を大きく見せ威嚇する！

しかし怯まずに大猪は向かってくる

兄は逃げ崖へと追い詰められる

この猪、知性がある？

ここまでの！？

人を食ったことある魔物か！

大猪は突っ込んでくる

くそっ回避できない

崖の下へと落ちていく

まぁ霊の国なら生き返るか？

グチュグチュグチュ

音を立てる何に音だ？

血の、肉の匂いがする

あぁ、あぁ、あぁ

私は許されない事をしてしまったのか。