俺はカミシバイ・クリエーター
大谷祐人
第1話
歩きながら考える、こともある。
横になりながら考える、こともある。
つまるところ、割と基本的に考えている。
それは紙芝居をどうしよう、ということだ。
AIに聞いてみたら、俺は紙芝居で売れることは無いそうだ。
それも、そうかも…。
紙芝居って、商業的にも、大きなものとは言えないし、作り手も限られている…上に、絵本のほうが子供達にも手に取られやすい…、のだ。
という訳で、俺は何度か絵本作りも考えたのだ。
だけど、何だろうか、絵本って難しくないっすか…?
デザイン的というか、何と言うか…。
という訳で、俺は作業所で、ポストカードを作っていたら、たまたま、おおっ、俺には紙芝居が作れるかもしれない!と閃いて、それらを繋げて形にしてみたら、偶然か必然か、〝手づくり紙芝居コンクール〟で優勝したのである。
おお、書き忘れていた。
何で、作業所?と思われた人は居るだろう。
俺は精神をつまり病んでいるとラベリングされた人間だからである。
統合失調症というやつらしい。
まあ、たしかに、何か聞こえますかー?と問われれば、うーん、そんな感じもしますねえ…と、思ってもいますね…。
ハハ…。
という訳で、一般就職も叶わず、時給数百円の作業所に通いながら、絵葉書作りをしていた俺は、紙芝居創りという〝技〟を編み出したのである。
という訳で、俺は常日頃〝クリエーター〟として、考えているのである。
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