概要
王子の呼吸を救った見習い医官の私が、王宮の運命に巻き込まれていく
宮廷医官の家系に生まれた少女リサは、村の診療所で見習いとして働いていた。
彼女には、動物や植物、そして人の身体や心の異変を「声」や「色」として感じ取る特異な感覚がある。だがその力は万能ではなく、知りたくない痛みや恐れまでも拾ってしまう、不完全なものだった。
かつて宮廷最高位の医官であった母は、王宮で命を預かり続けた末、ある日戻らなかった。その喪失をきっかけに父は宮廷を去り、家族を守ることを選んだ。
そんな折、兄サクヤの進言により、慢性的な気管の病を抱える王子エルステアの治療のため、リサは宮廷へ招かれる。父の反対と恐れを知りながらも、リサは「行かないままでは後悔する」という思いから王宮行きを選ぶ。
王宮での医療現場は、想像以上に厳しかった。
発作を繰り返す王子の症状は複雑で、リサの感覚も常
彼女には、動物や植物、そして人の身体や心の異変を「声」や「色」として感じ取る特異な感覚がある。だがその力は万能ではなく、知りたくない痛みや恐れまでも拾ってしまう、不完全なものだった。
かつて宮廷最高位の医官であった母は、王宮で命を預かり続けた末、ある日戻らなかった。その喪失をきっかけに父は宮廷を去り、家族を守ることを選んだ。
そんな折、兄サクヤの進言により、慢性的な気管の病を抱える王子エルステアの治療のため、リサは宮廷へ招かれる。父の反対と恐れを知りながらも、リサは「行かないままでは後悔する」という思いから王宮行きを選ぶ。
王宮での医療現場は、想像以上に厳しかった。
発作を繰り返す王子の症状は複雑で、リサの感覚も常