【オ モ シロイハナ シ】
幼くかけがえのない幸せが戻らないとして
如何せん変わりなくを希望(のぞん)だので
折り返し地点を過ぎたのだけど仕切り返した
【五【一寸の無視も頭が分からぬなら通ずるは不可能】
ある日「重い」で更ける。
…今何時?
真逆(まさか)の3時にも
息を留(と)めて居るようだ
白む息(生き)はキミの顔色
私の頭は沸騰中
【?【拮抗縛り】
内容の薄く 血も白々しく感じているような彼奴等(きゃつら)の駄文は
かねがね私も目を通していた
非ずも折って侍らせた
軽視、無責任、現実逃亡
なにより 彼奴等によって起因した
不幸という言葉すら ぬるく感じるのに
それが「無邪気」の内に収められようとしていた実情に
まだ引き摺る痛みが在るという実体に
腹の中(うち)を引っくり返して氷風呂に
今すぐ漬からせたい衝動に駆られる
こんな私の実態とは裏腹
なんとかキミは
感情全部 失わないようにって言った
私に背を預けてくれたね
何度も「良いよ」って言ったんだ
でも難しいんだよね
なにもかも
「どうすればよかった」すら
全部意味を成さないほどに
【!【ゆらの音を宣う】
私はね
なくすにはあまりに惜しいって想うの
キミは夢の人
だけど痛い味を飲み込まざるを得なかったね
きらいを、こなす
そうした繰り返しでしか始まらない朝
逢えても 選ぶしかなかったリタイア
すごい悲しそうな顔だった
こんな現実でも夢見なきゃいけないんだって思ったら 苦しくなっちゃった
だからたくさん描いたよ
たくさん会って話したよ
キミが喜んでくれるの
笑ってくれるの
生きる心地はまだあるってキミの
そのまだを
私が作れたのが すごい嬉しいんだよ
なのに まだ つかえなきゃ でキミは進もうとするのに
当の人であるキミが痛味に覚めて
【綴じられる】
【不問【】
現実に浮かぶことが出来ても
夢へ沈んだとしても
キミは「痛味」で起こされる
萎れた花びらのような
食いしばっても 声を出そうにも
ずっと
「逃げられない」がキミの手足に
口の中に
「今にも…」を残していく
心も体も全てが 定かじゃ無くて
最後に瀕死で必至なキミだけ残る
なのに
まだ
翻弄の糸(意図)が絡まって踊るしかなくなる
ああ
嗚呼
嗚呼!!!
非情以上に、異常と考えぬならば
あの非非すら批判されず堪えた日々には
キミに出来た修復不可能の心の皹に
「なんでこんなに痛いんだろう」と
投与の影が響いて その度に
新鮮で傷んだ現実を味わうキミに
なにがあったと言えばいい!!!?
もし もし かみよ おかみさんよ
小さな世界で この子の呼吸ほど
眠りの浅いものはない
どうしてこんなにも のろうのか
具にきいた戯曲は本当にふざけていて
いつしかキミには背後からぞわりと覆われる虚ろしか見え無くなっていた
夏なのに手足は冷たいね
長い舞台の上で
幕の袖に腕を通すしかなくなったね
他人事じゃなくなったのに
必死に逃げてるコッチに
アッチは何時でも
迫って 追って
その度にキミの息は詰まって
休みなく切れて 行き手が縛られて
「生きる」って
言い切れなくなる
回復オペレーションをどれほど施しても
救い切ることが出来ない 赤いの糸
そんな想いを
キミは私にしか
言えなくて
癒えなくて
「云えない」
そうだね
言えないね
これ以上
キミも
私にも
夢を見ることを
増やしたくなかったね。
なんで
キミがそんなに 揺らぐ安らぎを背負って
寝込む必要が在るんだろう?
私はね
いつしかキミの謂う
「おやすみなさい」が
いきたいよ
離れたくないよ に聞こえちゃったよ
【【あの夜から キミは迷子】
喉元で「知んないすらも彼奴等の手前じゃ、
しらむだろうな」の言葉でつっかえていく。
…どうしても、なんでなんだろう。
なんで彼奴等のような在り方ほど
誰も止められなくて
キミのような人ほど
動けなくなってしまうんだ…。
今日も手を隠すように 鬱屈を足と共に折り込んで 動けなくなるキミ。
白黒 どっちつかずの私はまずは
「出来ないこと」から探したよ。
この今は 私にも変えられないって分かったの
だって何度も祈ったって 願ったり叶ったり
だって、ありがたがったって
結局 手の甲に爪が食い込むことを
知れただけ
キミが愛してくれた、私の手。
連れていく世界が素敵と言ってくれた
これからをもっと知ろうとしてくれた
キミからの誉れある手。
【六【門前払い、済ませてやるよ】
ならば、彩る華をこの手で渡しに向かうまで
日々 精神(せいしん・しょうじん)と銭を稼ぎに出かけては ロクなモンじゃないかもしれないけど
香りがフワッと昇って
キミに向いた青い春
そこから陽だまりが出来たから
一緒に向かってあげてよ
キミが見せてくれた
本当の気持ちが
私に異境(いさかい)を超えさせた
なあ、手前等
かかって来いや。
生憎、俺の唯一つのお悔やみは
「あの瞬間」に 「私」を置いてきて
仕舞ったことだけだ。
怖くねえわ、バカ。
あの子の親友なのだから
生かすためならば
この可愛げのなくなった声も
思いつめた喉元も
全部 くれないものとして掻き抱いてやる。
【特別【ゆめのよう のつくりかた】
キミがあんなになってまでも
私に秘密を 夢を語ってくれたから
障壁もなりふり構わず掴んで
登って 峠を超えて 視線も超えて
キミの前に現れることが出来たんだ。
やっと
その命がひつようだって事が 想えるかな?
そうだよ キミは愛してくれた
だから キミは愛された
約束はちゃんと守ったよ
『私は あくまで キミの傍に居る微睡みだよ
だから重身を預ければいい
でも もしそのまま さめすぎてしまったら
キミが一生かけて愛してくれた
ゆめのひつじが迎え入れるから
愛されて 癒されて
とにかく色々 おもい を はなしたあとに
私の世界に 気軽にいらっしゃい』
そんな内容(ワケ)だから
もう嫌なまま夜に沈まなくていい
日が沈むのを怖がらなくていい
もう飛び交う言葉に脅えなくていいよ
自分にも怯え泣かなくていいよ
いいかい?キミが今から抱え込めるのは
ふわっとした日辻のようなあたたかさだ!
並外れた「人間味知覚(ひとみしり)」…は
どうにしろ…
まぁ これから隣に居てくれて
一緒に歩んでくれるから
心から身を預けてね
それからキミの希望(のぞ)むこと
してみてね
1人でも 一緒でも 何人でも 何度でも
いつまでも!
だからね
決めたんだ と
そうやって いっぱいちにまみれた
右手を差し出す
キミも左手を差し出す
私と彼にしか見えない
光る指環が眩しいね
小指と小指で約束だ
指交じり合わせから万年の筆
嘘じゃないけど、本当は存在しない
でも線を描くことで本当にした
虚無有(うつろう)世界で
カーモミルクティーを二人で飲んでいて
そんな幸せを
私は提供する側だ。
「奥様、味は如何でしょうか?」なんて
聞いたら
「彼が隣にいるから、ドキドキして味が
分からないよ」って笑うの
こういうのでいいんだよ
OKなんだよ
でもね、
ねえ
次会う時は動いているキミを画角に合わせて切り撮らなくていいくらい
あいにいこう
「憶えている」
「覚えてない」のハナシじゃまだまだ
語り足りないことだらけ!
だから また会おうね。
そして今夜も瞼の裏にずっと描かれるのが
キミの夢の
思いの外でありますように
〜Have a good night's sleep〜
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