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「すごい!これみんなブリリオが目的?」

「そうだね、一番は皇帝目的でしょうけど。」


隣に立っていた小川が答えてくれる。


「うわぁ~。あの顔はモテるんだね。はぁー、なんか関わりすぎると後が大変そう・・・。」


苦笑を浮かべる私に、小川と久野はちゃんとバスケが好きでこの授業を選択している子もいるよ。と教えてくれた。

それでも八割近くはブリリオが目的の生徒なんだろうな~と安易に想像はつく。

先生が来るまでの間、外周を3人で走りストレッチをして待つ事にした。

しばらくして現れたのは、黒のストレートヘアの先生と、ガタイの良いおじいちゃん?先生が入ってきた。


「え?先生1人なの?」

「そう。この授業の単位は要らないって子がほとんどだから。」

「へー、そうなんだ。」


しかし、どこかであの先生を見たことがあるんだよなぁ?どこだっけ??

後ろ姿じゃよくわからないな~。

んー?と唸っていると、周りの女子が黄色い悲鳴をあげる。

その声で、龍達がやってきたんだなと理解をする。

龍の隣にはディもいて、やっぱりディは大きいなぁと全然関係のない感想を抱いた。


「どうしたの?」

「いや、あの先生どこかで見た記憶があるんだけどね、顔は一瞬しかみてないから確証が得られなくて。」

「あぁ、バスケの雑誌とかテレビじゃないかな?落石先生、元全日本の選手だったから。」

「落石・・・?もしかして旧姓は、山本雅子??」

「そうだよ。」


転入初日で、色々と昔の知り合いに再会する確率が高い気がする。

とりあえず、交換留学生としては挨拶に行かないとだよねえ?

だって、ディはしてるし。

あの、ディが!!


「ちょっと、先生にご挨拶してくるわー。」

「ウィリアムくんも皇帝もいるからちょうど良いね。行ってらっしゃい。」


小川にそう伝えると、ディの元へ向かった。

なんて声かけよう?それとも今目があった龍が紹介してくれるのだろうか?


「檜垣先生、落石先生、もう1人の交換留学生の、ソフィアです。」


と龍が紹介をしてくれた。


「お久しぶりです。雅子ちゃん。初めまして檜垣先生、ソフィア・スチュアートです。よろしくお願いいたします。」


普段通りの名前を呼べば、一瞬驚いた表情をしていたが雅子ちゃんはニヤリと笑った。

この人、こう見えてお母さんの幼馴染だったりする。

何度かアメリカで会ってはいたがそれは私が3、4歳の頃の話で記憶の中の雅子ちゃんはなんというか、お父さんのライバル的な存在だった。

とにかく、うちのお母さんが大好きなのだ。

なので、もちろん龍の事も小さい頃から知っている。

私のお母さんと龍のお母さん、雅子ちゃんがタッグを組むとそれはもう、最強チームで誰も逆らえないのだ。


「ソフィじゃないか。そうか噂の交換留学生はソフィだったのか。どうりで龍が真面目に授業に出てきた上に機嫌が良いんだな。」

「え?何?授業サボってんの?」

「生徒会の仕事をしてるんだ。だから故意でサボってるわけじゃない。」

「どうだか。」

「落石先生とお知り合いだったんですか?」

「あぁ、私の幼馴染の娘なんです。」

「そうだったんですね。」

「それより。予防線として牽制しとこうか。ソフィの身の安全のために。」

「え?牽制?なんか文字面が物騒なんだけれど・・・・。」


先ほどより意地の悪そうな笑みを浮かべた雅子ちゃんは、私と龍にある提案をしてきた。

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