マァーヤ

もう私のことを愛してくれる人がいないと

わかってはいるのだけど

寂しい夜のあの日の添い寝がたまらなく愛おしい

たくさんのケンカをしたけど

それでも素知らぬ顔で仲直りできたのは

やはり似たもの同士だったからでしょう

ふてくされた時の私の扱いもわりと得意で

そっぽ向きながらも嬉しく想っていた

一緒は永遠ではないとなんとなくわかっていたけど

もっとずっと先のことだと信じていたので

優しさは言葉より匂いや温もりで感じてた

だから

今の私はなにを抱きしめていればいいのだろう

思い出したくないとなにからなにまで捨てたけど

こんなに思い出が残るとか…

誰も教えてはくれなかったのです

切ないため息が増すほどに湯船が恋しく

きっと今夜も私は長湯

あの頃なにもわからなかった私

ものすごい愛情をもらっていたのだなぁ~

なんてことを、わかれて気づきました

数年たっても数十年たってもたぶんそう思う

あぁ、

なにも残っていないのにどうして私はわかるのだろう?

声も顔も

思い出せなくなるわけもなく

ばかな私のあの頃がとてもとても輝いている

共に居てくれたおかげで、いまなお美しい日々

ありがとう





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マァーヤ @maxarya

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