詩
マァーヤ
詩
もう私のことを愛してくれる人がいないと
わかってはいるのだけど
寂しい夜のあの日の添い寝がたまらなく愛おしい
たくさんのケンカをしたけど
それでも素知らぬ顔で仲直りできたのは
やはり似たもの同士だったからでしょう
ふてくされた時の私の扱いもわりと得意で
そっぽ向きながらも嬉しく想っていた
一緒は永遠ではないとなんとなくわかっていたけど
もっとずっと先のことだと信じていたので
優しさは言葉より匂いや温もりで感じてた
だから
今の私はなにを抱きしめていればいいのだろう
思い出したくないとなにからなにまで捨てたけど
こんなに思い出が残るとか…
誰も教えてはくれなかったのです
切ないため息が増すほどに湯船が恋しく
きっと今夜も私は長湯
あの頃なにもわからなかった私
ものすごい愛情をもらっていたのだなぁ~
なんてことを、わかれて気づきました
数年たっても数十年たってもたぶんそう思う
あぁ、
なにも残っていないのにどうして私はわかるのだろう?
声も顔も
思い出せなくなるわけもなく
ばかな私のあの頃がとてもとても輝いている
共に居てくれたおかげで、いまなお美しい日々
ありがとう
詩 マァーヤ @maxarya
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