手紙②

『ブラック企業....』


その不穏なワードに俺は少し顔をしかめる。


それとほぼ同時に手帳に挟まれていたレシートを手に取る。


...うん、やはりというべきか、レシートには恐ろしいワードが並んでいた。


「縄」や「釘」、さらに「藁」まで買っていたようだ。


手帳には頑張ろうと書きながらも自殺を考えていたのだろうか?


それとも....いや、これ以上考えるのはやめておこう。


頭に思い浮かんだその考えを消し去り、改めて手帳とにらめっこをする。


2月分までで分かる情報は少ない。


読み進める必要がありそうだ。


それに、斎藤という人物の情報も出てくるかもしれない。


彼ならなにか知っているかもしれない。





...電話番号はまだ調べないでおこう。



そう考え、俺は3月分のページを開いた。

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