手紙②
『ブラック企業....』
その不穏なワードに俺は少し顔をしかめる。
それとほぼ同時に手帳に挟まれていたレシートを手に取る。
...うん、やはりというべきか、レシートには恐ろしいワードが並んでいた。
「縄」や「釘」、さらに「藁」まで買っていたようだ。
手帳には頑張ろうと書きながらも自殺を考えていたのだろうか?
それとも....いや、これ以上考えるのはやめておこう。
頭に思い浮かんだその考えを消し去り、改めて手帳とにらめっこをする。
2月分までで分かる情報は少ない。
読み進める必要がありそうだ。
それに、斎藤という人物の情報も出てくるかもしれない。
彼ならなにか知っているかもしれない。
...電話番号はまだ調べないでおこう。
そう考え、俺は3月分のページを開いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます