路上占い、あれこれ102【占い師は寄り添いたいが】

崔 梨遙(再)

これからは、 路上占い、あれこれ【シリーズをまとめます】101話~ に書いていきます。

 僕が夜のミナミの路上で占いをしていた頃の話です。



『座っても、いいですか?』


 気の弱そうなお兄さん。20代前半だろうか? 背は高い。痩せている。


『はい、どうぞ』

『失礼します』

『今日は、何を?』

『俺、めっちゃ女好きなんですけど』

『いいじゃないっですか』

『でも、誰にも話せなかったんですけど、僕、熟女好きなんですよ』

『いいじゃないですか、僕もですよ。僕も熟女が好きなんです。特に30代や40代が好きです。勿論、人によっては50代もありですよ。僕、30代の半ばですが』

『僕、24歳のフリーターです。50代、60代が好きなんです。相手によっては70代もOKで』

『・・・・・・』

『ほんなら、そこらへんを歩いているオバチャン達に声をかけたら?』

『その、ナンパする勇気が無いんですよ』

『要するに50代以上と付き合ったり、Hしたいんやろ?』

『はい』

『童貞か?』

『まあ・・・そうです・・・』


 ワンパターンだが、そこで僕は携帯電話を手に取った。


『・・・ほな、よろしく-! 何の電話してたかわかるやろ?』

『女性に、ここへ来るように言っていましたね』

『50代、60代、70代が1人ずつくるわ』

『えー! ドキドキしていた』

『あなたの場合、自分1人では声もかけられないのですから、相手にリードしてもらうしかないでしょう?』

『確かに・・・』

『Aさんが50代、Bさんが60代、Cさんが70代や』



 ABCが来た(3人はよく一緒に遊びに行く仲良し3人組だ)。


『『『お待たせー!』』』

『3人とも元気そうで良かった、いつも男を紹介しろってうるさいから、男を紹介するよ、はい、この人」』

『かわいいー! かっこいいー!』

『ほな、どこにでも行ってください』

『『『はーい!』』』



『崔君、あの男の子、ええで。あの子1人に3人がかりやねん。私達3人、あのこと付き合ってるねん。若くてタフで、最高!』

『それは良かった』

『Hばっかりやから、あの子を実家から連れ出してマンション暮らしさせてるねん』

『どんな部屋?』

『8畳の部屋のある1LDK、ミナミまでスグ~♪ やり部屋って呼んでるけど』 

『高いやろ? 家賃』

『それが、Bの知り合いがオーナーやから半額! 私達3人が家賃を払ってるねん』

『へえ、ええなぁ』

『崔君、ありがとうね』



『座っても、いいですか?』


 気の弱そうなお兄さん。20代前半だろうか? 背は高い。痩せている。


『はい、どうぞ』

『失礼します』

『今日は、何を?』

『俺、めっちゃ女好きなんですけど』

『いいじゃないですか』

『でも、誰にも話せなかったんですけど、僕、熟女好きなんですよ』

『いいじゃないですか、僕もですよ。僕も熟女が好きなんです。特に30代や40代が好きです。勿論、人によっては50代もありですよ。僕、30代の半ばですが』

『僕、24歳のフリーターです。40代、50代が好きなんです。相手によっては60代もOKで』

『ほんなら、そこらへんを歩いているオバチャン達に声をかけたら?』

『その、ナンパする勇気が無いんですよ』

『要するに50代以上と付き合ったり、Hしたいんやろ?』

『まあ・・・そうです・・・』

『童貞なの?』

『いえ、童貞じゃないです』

『へー! お相手はどんな人なんですか?』

『母親です』

『え!?』

『母親はまだ若いんです。今年で50になりますけど。母親とは毎日やってるんです。でも、近親相姦は良くないなぁと思い、別の人を探そうかと』

『お母さんとは、いつ頃から?』

『中二の時からですので、もう10年になるんですね』



『そのまま、母親を抱いて満足していればいいのでは?』




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路上占い、あれこれ102【占い師は寄り添いたいが】 崔 梨遙(再) @sairiyousai

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