@Yoyodyne

第1話


切れたナイフと死んだ玲子

この世界の警察はリスナーを象徴する存在であり配信者がどれだけ非人道的な行いをしようと逆に配信者の命が危険に晒されようと笑って観ているだけで介入しようとしない。通報されれば現場に来るがそれだけで後はずっと傍観している。

玲子は生前も生霊を飛ばして相手をレイプし精を吸い取ってた。

コープス・ペイントをし白装束を羽織った切れたナイフは火葬寸前の死体を銃で強奪し各地を転々としながら設xする。日が経つにつれてエンバーミングの効果が薄れ玲子は摩耗し灰に近づいていき、1週間が過ぎる頃には塵へと還る。肉体の束縛がなくなった玲子は久保田が関係を持った相手を祟り殺していく。切れたナイフは玲子を追いかけ東京に向かう。

野田は被害者が全員久保田と関係があることや玲子が死んで間もなく死者が増えだしたことからいち早く彼女の関与を疑い試験のために久保田と関係を持ったと主張している公然の愛人ぽむを家に呼ぶ。寝て酷い腐敗臭で目を覚ますとぽむが風呂場で溺れ死んでいた。野田は確信し殺害予告犯を殺すために利用しようとすることに決め二度寝する。(野田は玲子は嫉妬すれば性別関係なく誰でも攻撃することを知っている)

唯我のモノマネがあまりにもそっくりなため唯我そのものとして扱われるビグニ。そのうちに殺り損ねたと勘違いしたミク家族から付け狙われる。

唯我がみやび君の実家の畑に勝手に植えた多量の大麻の行方。

MAは表向きコンカフェだが裏ではカジノを経営し、客に大麻を無償で振る舞うことで有名な店だった。

地下は映画スタジオのようになっていてまるで海外で行われてると見せかけることで

海外で運営されていれば法的にグレーであるという当時蔓延してた風潮に便乗することで正当化し“合法”と銘打ったオンカジサイトも運営していた。森野妖精は行方不明になり、「反社に東京湾に沈められ消された」とも「身を隠した」とも言われる。

性と経済のモノポリー=闘争領域の加速

久保田は最近はもう無意識にちんこに手をやって、外でもしょっちゅう服の上から弄っている始末。それに気づくと緑は気色悪く頬を赤らめて恥じ入るのだが、自分の意志ではどうにもできなかった。どうにもできないことが多すぎてこれもその一つだった。勃起の付随動作のようにコントロールできなかった。手の刺激を受けてあそこはますます硬くなるが根本原因は自然な勃起である。これがあるから触りの初動が生まれる。緩やかで穏やかな刺激によって昂った性欲を吐き出す先を緑は常に探していた。都合の良い相手を探すために一度はテレビにはコマーシャルを流し新聞には広告を掲示した事もあった。

加藤純一は自分の母親を話題稼ぎのためだけに殺し、幽霊になり枕元に立つ母親を何度も銃殺してると主張する。話すたびに出身地と最終学歴が変わる彼は嫉妬深く自分が目のつけた配信者の家に盗聴器を仕掛け日夜それを聞いてショットガン片手に妄想に耽っていた。周りの住民(加藤純一が所有するマンションに無料で住まわせてる)は脳の自我を司る領域を破壊・摘出しているため銃声を聞こうが流れ弾が当たり致命傷を負おうが文句一つ言わないだろう。自己愛、妄想性人格、独占欲。それが相手に透けて見えるのを恐れて頻繁に神経質なクカカw笑いをしていた。何かがおもろいわけではないがクカカと言えば何も考えずに済む。その晩も部屋で一人イヤホンに耳をそばだてながら口元からクカカと吐息を漏らしていた。

ニンポーは全ての女配信者にチラッと面影をみる超越論的存在であるミューズの声に導かれるままにはいぱーまほやさくらちーなどと心中しようとするが相手だけ殺して自分は死に切れない。

さくらちーに渡すパパ活代欲しさに久保田はポンちゃんを人身売買組織に二束三文で売る。早速さくらちーに電話するが繋がらない。いつも秒で出るので一瞬久保田は違和感を抱くが、数分後には綺麗さっぱり忘れてしまう。シコティッシュを一々覚えてる奴はいないだろう?

ポンは初め単なる見世物として扱われ客が投げ込んだ糞を食わされるが自慢の長いちんこを鞭のようにしならせて猛獣を操る猛獣使いの才能を開花させ、サーカスでそこそこの地位を確保する。

暴飲暴食で糖尿病の進行したよっさんは足を切り落とすことになる。その足をリスナーにオークション形式で売り、金を作ってトライクでパチンコに向かってる最中無意識に飲酒しハンドル操作を誤って事故を起こしもう片方の脚も失う。

その事故は仕込まれたものであり(遠隔操作されたパチンコの光や音の刺激により刷り込まれた行動である)、よっさんが衝突した相手方の車を運転していたのは黒川敦彦一行で彼らは崖下に転落し即死してしまう。運良く乗り合わせてなかったみゅーつーはパラノイア気味になり護身用に出刃包丁を持ち歩く。黒川は保身のための動画(ロスチャイルドが裏で糸を引いている警察とヤクザも絡んだ国家規模の陰謀の暴露)を残しておりそれをみゅーつーはアップロードする。この動画はカピパラの政治生命に致命傷を負わせるはずだ。

よっさんは皇居内の病院で目を覚ます。愛子様はよっさんのリスナー(ひまわり)であることを告白し、頬を赤らめる。事件はもみ消したので安心してほしいと愛子様は言う。よっさんは彼女をひまわり(生主)と勘違いし、次に足がなくなってることに気づき、ショックを受け気絶する。

ニンポーはルッキズムを嘆き、もてないのを顔を誤魔化しきれないメガネのせいにして、両親に仕送りの催促をする。消費のための消費行動、金を使ってる間は満たされているように感じる。

ニンポーの両親は金に困り闇バイトに応募する。

指定された集合場所で同じく困窮し応募したナイフママ&パパに出会う。彼らは相談し機会があれば協力して金を持ち逃げすることに決める。

この闇バイトはMAが発注した下請業者が用意したものである。

出会系アプリを利用して会った男に騙され頭巾を被らされ拉致されて縛り上げられて椅子に拘束され注射を打たれるあめだま。このウイルスの症状は免疫不全ウイルスのようで現代の表向き流通してる医療技術では発見することもましてや治療することもできないと男(暗がりで顔は見えず、声はボイスチェンジャーを使用し変えている)は説明する。そして、ウイルスを取り除いて欲しければ指示に従うよう男は言う。その後、睡眠薬を飲まされ解放される。手元には置き手紙があり、そこには野田にvpnとtorを通して(ipを秘匿し)期間をおいて4,5回殺害予告するように書かれている。

アニメをトロンとした目で眺めるニンポー。画面の中ではハッピーエンドもバッドエンドもバトルも恋愛も決まりきった展開しかしないが、現実の不条理や矛盾、理不尽に痛めつけられた彼にはそれが心地良い。複雑なことなんて誰が求める?ただつかれて虚構でもいいから安心できる居場所がほしいだけなんだとニンポーは国語辞典片手に難読漢字を探しながら『懊悩』した。味方だと思った相手もいつしか敵になり周りが敵だらけの現状で一番の敵は自分自身だとニンポーは知っていた。ただその事実から逃避するために既存概念の全てから乖離したオートクチュールの神に等しいミューズを創り上げ、それに少しでも掠ってる女に依存して、配信をつけて、創作物を大量消費して感性を鈍化して、向精神薬を飲んで、寝る彼のための日常をこなすしか対処法がなかった。ページを適当に開くと『翼状陰茎』の文字が目に入りしばらくその説明項目を眺めた。翼状陰茎:生まれつき陰茎の裏面の一部が陰嚢に癒着し網の目のようになっている状態のことをいう。医学用語webbed penisの日本語訳。

『歯列矯正じゃ癒えぬ精神病』人は堕落するしかない、堕落を進歩や前進だと思い込むかそう嘯く茶番劇にすら値しない痛々しい振る舞いをする存在が人であり、堕落の終着点は死で、もう最近の日々の大半を占めるのは自分が死ぬことで、それくらいしかニンポーは考えられなかった。死について考えることが自殺のブレーキの役割を果たしていた。それ以外は脳死で擬似的に死んだような状態のゾンビになって現実逃避をし続ける。そうする内に消灯時間になって精神能力の一切がスイッチを切られたかのように消え失せる。そうして今もニンポーは目を閉じて、思考や人格が深淵に揺蕩って溶けていくのを感じていた。そうして朝になればその日に見聞きした無数の名前に固着する意味内容を幸いにもすっかり忘れてしまえるのだった。

朝起きると隣にいたはずの小舟がいない、寝ぼけ眼でトイレに向かうと便器に頭を無理に突っ込んで死んだ小舟がいた。詰まって水が溢れ、足が濡れそうになり思わず久保田は飛び退く。しかし、回りの人間が死にすぎてその状況に慣れきった久保田は無感情で近くのコンビニに用を足しに行く。そこの店内放送で人工地震の実験が広く一般公開されるニュースを久保田は聞く。デートにうってつけだと考え、なんの気もない風を装ってむらまこに電話し誘う。むらまこは鼻にかかった独特の上擦ったイントネーションで文句を言いながらも満更でもない様子で「しょうがないな〜」と言いながら快諾する。この声を聞くたび鼻に痰でも詰まってるんじゃないか?と緑は訝しんだ。

むらまこと実験場に向かう最中選挙演説をする法金蔵とすれ違う。

視点は法金蔵に切り替わり、彼は聴衆(彼らの8割はサクラのはずだ)に手を振り媚ながらなぜ自分が政治家ごっこができるようになったか回想する。法金蔵の由来は字のごとく金銭に関連するものだった。法を手段に儲けを得て金(キン)を貯蔵する蔵を造る。(本人は自然に蔵が建つといった表現の方を好んで用いてた。)

uberのつまみ食いで飢えを凌いできたのは結局無駄ではなかった。


むらまこと緑は赤ペンキで書かれた太字のひときわ大きいここから先は立ち入り禁止であることを示す警告看板が付いたフェンスをよじ登り越えると爆心地(地中奥深くで発生させた核爆発を利用して地震を起こすらしい。最近頻発している原因不明の地震のいくつかは異常震域の影響を受けやすい太平洋側の海岸線のプレートに波が伝わることによって起きたものだろう。)の仮設投下台が見える高台に移動した。そこには、許可か無許可かは知らないが、カフェが開設されており、件の核融合反応を飲食しながらゆったりと楽しめるようになっていた。前述の警告看板には下部に営業時間が殴り書きで記載され、フェンスは登りおりがしやすいよう手すりが取り付けられており、等間隔で切り取られゴムがはめ込まれてつま先が引っかかるように加工されていた。受付係に案内されむらまこと緑は席についた。そこは食器、テーブル、椅子、床、調味料の入れ物、パラソル、目に入るあらゆる内装や雑貨が剥き出しの鉛で構成されていた。目線の先にはぽっかり空いた円形の開口部が見える。あそこから地面に向かって核弾頭を自由落下させながら地表の放射線量が事後に最少化するタイミングで爆縮レンズを発火させ核爆発を引き起こす。その一連の手順は制御され自動化されている。その結果は残念ながら予想通りいかないだろう。ケイオスとダンスは踊れない。金正恩よりも夢想家の人間がこの実験を強行したのである。緑は彼をよく知っていた。テーブルから伸びるアームに吊り下げられたトライアングル。これを箸の天で叩いて店員を呼ぶらしい。チーン「ご注文をお受けいたします」「ん~、じゃあ、私めはアツアツのカルーアミルクとお子様ランチで…(注文しようとしてるむらまこを片手で制しつつ)彼女にはポップコーンと常温のジャックダニエルで」英語版『スペクタクルの社会』の表紙で観客がしている3Dメガネのような遮光レンズと注意書きのチラシを店員から渡される。生憎メガネを先にかけてしまったので、文字がよく見えない。まぁ裸眼でも細々と書かれた文字は老眼に差し掛かった視力では厳しすぎるし長文なんて視認できても読む気がしない。せめて10文字以内にまとめてほしいが、そんなことは期待するだけ無駄だ。ひときわ大きいサイレン音が鳴り、吊り下げられた球体がワイヤーを外され鉛直方向に投下される。それが穴に吸い込まれるのを久保田は給仕された発光するオムレツの卵をつつきながら眺めた。やがて、光が穴から放たれ観客たちの視界を奪ってすぐ後に轟音が響き、遅れてカフェが耐えられる数倍の規模の横揺れが襲った。


毎日毎日新たに生まれては破局する生主カップルに嫉妬してむせび泣くニンポー。やがて出すものを出し切り、嗚咽が発作に変わるのを感じながら涙で濡れたジャンクフードの包み紙が転がった床に力尽き伏せ目を閉じる。

野田はリスナーを脅し、煽り、懇願し号泣することで殺害予告犯の情報を募る。するとx(旧ツイッター)のDMに位置情報と謎の文字列が送られてくる。そこに向かうとポツンと廃屋が建っている。詳しく調べると床に扉と入力デバイスが付いている。そこに謎の文字列を入れると扉が開き地下へ続く階段が表れる。光は強いが光源がどこだかわからない空間を進むと駐車場のような開けた場所に出る。そこには沢山の同じ顔をした高身長の人間が微動だにせず佇んでいる。近づくと見知った顔でそれはさださんである。彼らの目は閉じていて全裸であり、尻の右側にはロシア語の文章のタトゥーが彫ってある。それを写真に撮る野田。翻訳にかけるとグリーンカンパニー&ライバー製と表示された。動揺を抑えようとトリンテリックスを2日分口に放り込みヤクルトで流し込むとその場を去った。あまり首を突っ込みすぎない方がいいことに関わってしまったのかもしれないと悟り後悔し始めていた。

ニンポーはただ自分の話を聞いて慰めて承認してもらうためにそして時間が経っても暖かく柔らかいままの肉を求めて風俗に行く。風俗の待ち合わせ室で金回りの良くなったポンちゃんに出会う。「ポンちゃんさんも人肌恋しくなったんですか?」「う〜ん(判別困難な唸り声)、ここのオーナーなんでしゅよ💦視察でしゅ。視察。」「ぼくが風俗反対してるの知ってますよね?女性搾取しておいてよくそんなことが言えますね」「女性?そんなことおもってないでしゅよ。種族が違うんでしゅ。」ニンポーは反論しようとするがちょうど呼ばれその場を立ち去る。帰す必要のない覆水もある。ニンポーとポンの関係はそういう意味では例外だった。


パンダは密猟者に捕獲され売り飛ばされ動物園で見世物にされる。ポン「パンダにあまり見えないでしゅね💦」(パンダはただの全裸にパンダのパーカーを来ただけの牝のホモ・サピエンスでしかないから当たり前の話だ。)ポンはサーカスの座長になってからできる限り詐欺をしないよう心がけていたので頭を働かせた末に皮膚を剥ぎ調度手元にあった本物の死にたてのパンダの皮を移植することを思いつき、密輸業者から買い取ると低温保存するよう指示した。要は観客が目に見える部分━表象が本物であればそれ以外何も気にする必要ないのだ。それに行く行くは子供を残さないといけない。人には憎悪しかわかないので子種を託すほど信用できないが人がベースにしながら人でないのなら自分に境遇が似てるとも言え親近感が湧くかもしれなかった。糞を食ってからというものここまで運が上向きになるとは思ってもみなかった。とポンは考えながらチャーター機内で糞の詰まった缶詰を開けた。食べたり、煎じて飲んだりするためではなく、香りを楽しむために。

母親を失ったセンパチは久保田の元に身を寄せるためネットで調べ久保田のアパートに向かう(理想的で感動的な親子関係)

むらまこと別れ家に帰るとセンパチが抱きついてくる。久保田は驚きパンダはどうしたか聞く。センパチ「うーうー」「…」「…」よく見ると母親そっくりで笑うとできるエクボが特に似ている。久保田はありあまる性欲をセンパチで発散しようとする。センパチは嫌がり抵抗するが父親に嫌われたくないので最後にはしぶしぶ受け入れる。しかし、当然実子とヤりたくない久保田は女配信者の動画を物色しながら性処理を行う。(当然一部始終を加藤純一に盗聴録音されている。)久保田の固まる前の歯垢の匂いが嗅細胞を通じて脳に流し込まれる。思考を麻痺させる効果があるのかもしれないと考える余裕すらセンパチには与えられない。これこそが久保田が生物として必要に迫られて獲得した特性であり、はらみ袋にこき捨てるために大いに役立っていた。久保田が愛撫だと思い込んでるへそを人差し指で弄り回す行為を軽く済ませ、得意のアナル舐めに移行した頃にはセンパチは意識などなくなっていたが、久保田は気にも止めなかった。今はまだ楽で匂いに耐性が付き気を失わないようになった頃が一番キツイがその頃にはアナルは充分馴染んでいることだろう。久保田も相手が痔にならないよう注意するくらいのことはできた。

加藤は音声の扱いに困っていた。飽くなき承認欲求と金銭欲を満たすためには、この音声が公の場に曝け出される必要があったが、それは盗聴機の存在をみすみす知らせることになる。加藤は熱力学の第二法則の影響で冷めていくチキンなんて眼中にないぺこらの舌使いを陰部に感じながら解決案を模索して頭を捻った。ぺこらはジュボッと音を立てながら舌を本格的に裏筋を睨め這わせ、亀頭を喉奥に受ける形ですっかり陰茎を口内に含ませた。経験があればわかるが、フェラチオというのは苦しい上に顎がだれて無感覚になるほど強張る。純粋なご奉仕としか言えない性行為で、渋めのしょっぱさくらいしかする方には恩恵がない。でも、ぺこらは一心不乱にフェラを続けていた。

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