中華=後宮、といった貧困なイメージしかなかったわたしでも、のめり込んで読める良作でした。
お嬢様であるとはいえ、いわゆる市井の目線で生活している主人公。描写されるその生活は、知らないものであるはずなのに目に浮かぶようです。
後宮が舞台であれば館モノミステリーになりがちだと思うのですが、ゲーテッドではない環境で紡がれて行く本格的な中華ミステリーは、作者さんの書きぶりもノッてとてもスリリングです。しかし、ちゃんと恋愛モノでしたよ!
すごくおもしろかったです。この作品を登竜門に、中華モノをたくさん読みたくなりました。
作者さんには是非ともまた、本格中華を書いていただきたいなー、と(チラチラ)
転生先は大ファンだった小説の登場人物でした。ただし、悪役令嬢。
このまま物語が進んでいくと破滅を迎えるヒロインが、なんとか破滅を回避しようと奮闘する物語なのですが、なんと原作者が邪魔に入ります。どうするヒロイン。どうなるヒロイン!
本作の目新しい点は中華風異世界を舞台にしながら、後宮が舞台ではないところ。本作は上流社会を舞台とした「令嬢もの」です。当然、ハイスペックなヒーローも登場します。
作者さんが中華ドラマに詳しいので、しっかりとした中華の上流社会の描写も見どころ。美しい風景描写には定評がある作者さんなので、映画を見終わったような贅沢な読後感が得られます。おすすめです!