第2話 初戦

 アクセル…?というか動いた?今現在俺が乗ったロボットは立ち上がり仁王立ちしている。

「な、なんだ…これ…?」

『機体名称駆動人形AX‐1型略称アクセルです』

「だ、だれ?!」

『戦闘補助プログラム賢人です』

「けん…じん…?」

そんなやり取りをしていると奴らは攻撃してきた。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」

被弾した衝撃がコックピットまで伝わってくる。

やつらから逃げるにはどうしたら...。いや逃げても結局はやられるなら...。

「ぶ、武器は...」

操縦桿や画面をいじくりまわしてないか無いかと探し続ける

『武器選択承認、確認します。完了現在の武装は対物ナイフ名称アーマーブレイクのみ。使用しますか?』

それだけだけ?だけどないよりはましだ。

「使う!」

『承認アーマーブレイク使用します。』

だけどここからどうすれば…動かし方なんてわからないし…。

「どうすれば...」

『全自動戦闘プログラムを作動させますか?』

全自動戦闘プログラム?いや悩んでる時間なんてない。

「頼む!」

俺は生きる。

─たとえ相手を殺してでも...。

『承認、全自動戦闘プログラム作動します』


 奴らは発砲を続けるが全て避けていく、最前線にいた機体に飛びつきコックピットをアーマーブレイクで貫く。

 二体目は最初の期待の残骸を盾にして頭部をつぶしコックピットをつぶした。

 最後の機体はアーマーブレイクを刺し続けた。

全ての戦闘が終わり相手の機体のオイルが返り血のようにまとわりつく。

『戦闘終了、活動限界、電源を落とします』

全ての機体を倒し俺は生き残れた。俺の意識はそこで途絶えた。


 「…さい」

何か聞こえる誰かが話してるらしい。

「おき…さい」

今は少し寝かせてほしい…

「起きなさい!」

机をたたく音で目覚めた。

「ここは…」

「ここは対アイギス軍討伐部隊、通称TA部隊本部の尋問室」

「尋問…?」

「そう尋問、さぁ聞かせてもらいましょうか。あの機体をどこで手に入れたかを」


 俺はこの日とんでもないことに巻き込まれた。

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機械仕掛けの戦場 @sskm-boko

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