概要
その横長の瞳孔は、魔力と世界を見定める。
魔道具職人の町フィルダーレンに住む山羊の獣人である少女、ルティアは悩んでいた。
大切な神殿の巫女であるからとして、古びた旧市街から外に出ることも許されず、新市街を遠くから眺めることしかできないからだ。
この先ずっと、この狭い世界で生きていくのか。不安を抱く毎日を過ごしていた。
ある日、いつもの日課をこなしていると、急ぐ友人に山へと連れ出される。
いつも新市街を眺める場所にたどりつくと、眼下の新市街では国の防衛軍が集結していた。友人は、彼らにルティアが発見されないようにと手を引いて走りだす。
だが逃げた先では、帝国では魔眼狩りと恐れられる部隊が蛇の眼をもつ少女に迫っていた。
蛇の眼の少女。魔眼狩り。防衛軍。
なぜ自分を見た彼らが驚いていたのか。どうして自分は外へ出ることを許されなかったの
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