第一話目からいきなり、恐怖に叩き落されました!
もしも自分がこの手のモキュメンタリ―で創作するのならば、第一話だけは普段の生活と全く変わらない内容を書いてしまうところですが、作者様にとってはもはやそのようなものは普通すぎる、ということなのでしょうか!?
もう絶対にアレにしか使わないものから、アレをされたモノそのものまで注文履歴に!
……しかし、そこで恐怖が終わることはありませんでした。
さらに、その恐怖の内容はどんどんと加速していき、この通販サイトそのもののヤバさ、ひいてはこのサイトが存在する世界そのもののヤバさを痛感するに至ります。
そして最終話、通販サイトならではの終幕の仕方は本当に素晴らしい限りでした!
恐怖の波が次々に襲う、魅惑のモキュメンタリーホラー!
是非ともご一読を!!!
タイトルの通り、購入履歴(お届け済み商品、配送予定商品、口コミなど)が示されているのみの異色の作品です。
物語が直接的に描かれることはなく、けれどその余白に物語を想像できる――というか想像「させられる」よう。
購入履歴を眺めるだけなのに、そこにある異様な商品名から、嫌な想像が膨らんでしまいます。
しかし、この作品で特筆すべきは、想像に留まらず、読み手にアクションまで起こさせてしまう部分があるところでもあります。
初めにゾクッとするのは、「お届け済みの商品」という第1話に記載されていた5つ目の商品名。
そこから、どんどんどんどん異様な「商品名」が続き、4話目の「明日以降お届け予定の商品」では、突然の文字化け。
この文字化けのために、元々不気味だった雰囲気が、一気により大きなおぞましさに歪んだように感じられました。
そして、何が書いてあるか気になって、文字化けを変換して確認してみると――。
実際に購入履歴を閲覧しているようであり、そこにある文字化けの意味が気になって調べてしまう。
そして、呪いのような言葉に直面する。
読者が作品のキャラクターのように動いてこそ、真に完成する作品でもあると思います。
モキュメンタリーとありますが、ある意味、体験型のホラー作品とも言えるでしょう。
自身の行動により恐怖が大きくなる、という点で唯一無二の新しい作品と言えるのではないでしょうか。
わたしは現在、賃貸アパートに住んでる👀
隣んち。
半年前くらいに引っ越して来た。
隣んちのオバサンが、
あいさつに来た。
入浴剤をもらった♨️
わたしが出勤するとき、
隣んちの女子高生と顔を合わせる。
夜。
わたしが歯磨きしてたら、
隣んちから、
ガチトーンのビリー・アイリッシュが聞こえてくる。
生歌。
おそらく、女子高生。
しかも、熱唱🎤💦
ウチも、
隣んちも、
良くAmazonを利用している。
置き配。
玄関前に置いてもらう。
ウチの最近の宅配物。
エイヒレ 400g 2,760円
わたしのオツマミ。
隣んちのダンボール。
デッカイのだ😳!
異様に💦
しかも、毎回。
何入ってんだ😓?
このお作品を読ませていただき、
ダンボールの中身が、
ちょっと気になった。
ひたすら想像力をかきたてられる。モキュメンタリー短編ならではの楽しさに満ちた作品でした。
「とある商品」の注文記録。そしてそれの評価の記録で構成された作品です。
この記憶の中に出てくる文言の「不穏」であること。ひたすら不穏。そこに「平和」の二文字を見て取ることは絶対に不可能。そんな圧倒的な不穏さに満ちた文字列にもう心を奪われてしまいます。
一体、この商品を販売しているのはどんな存在なのか?
同じく、この商品を利用しているのはどんな存在か?
犯罪の臭い? いや、それを超える怪異のような、人間ではない「何か」が絡んでいるかのような。そんな常軌を逸した危険なものを感じます。
とにかく、「この先」にあるものは人知、ないし既存の倫理の通用しない「なんらかの広がり」であることだけは確か。
提示される文字列を手掛かりに、読者は「未知の領域」で行われている何かについて想像を刺激されることになります。
その過程がとても楽しい。確実に何周もリピートして読みたくなること請け合いです。
不穏にして未知な世界を楽しみたい全ての方にオススメしたい一作です。
履歴を見ると楽しいですよね。カラオケリモコンの履歴とか、どんな人がいたのか想像が捗ります。本作は履歴でも身近な『通販履歴』。さて、購入者は何の目的と意図をもって購入したのか覗いてみましょう。
でも、この購入履歴。なんか様子がおかしいのです。
読み進めていくと『ああ、やっぱりそうだよね……』と、思った次の瞬間に『おいおいおい、そんなものまで売ってるの?』と、度肝を抜かされます。
また、不意に現れる文字化け。これも怖い。文字化けを復元しない方が身の為かもしれません。それは皆さまの好奇心にお任せします。
私達の身近にある『履歴』ホラー。ぜひとも体験してください!