正欺瞞

小狸

短編

 *


 僕――くぬぎはらはりみちから見た世の中は、ひどいものという認識以外に何もなかった。


 思わずにはいられない。


 中学1年生の僕でもそう思うのだから、きっと世の中の正しい大人も、同じように思って生きているのだろうと、簡単に想定することができる。


 なぜ?


 改めて問うまでもあるまい。


 れいの世の中には、毎日のように犯罪で満たされているではないか。新聞にはどこでも犯罪行為が列挙され、ニュースでは日夜犯罪行為が報道され、テレビではまるで誇張するかのように犯罪行為を放送している。


 中学生ながらに、僕は絶望したものだった。


 どうして世の中から犯罪が無くならないのだろう、と。


 犯罪――悪いことだ。


 皆、道徳の授業や社会通念を、学校や部活で学び、その上で大人になっているはずなのだ。


 にもかかわらず、まるで当然のように、人は人を殺し、人は人を犯し、人は物を盗み、人は人を殴る。


 これで「学校の勉強が何の役に立つのか分からない」とか言っている輩がいるのだから、もう始末に負えない。一体学校で何を学んでいるのだろう。意味や意義が分からないなら自分で調べれば良いし、意味がないと思うならば行かない選択をすれば良いのに、自ら何か行動を起こすことなく――世の中の側に変わってもらおうと思っている駄人間たちである。


 そういう奴らこそが、将来の犯罪者予備軍なのである。


 自分が何のために勉強しているかすら理解できない――理解しようともしない、そういう奴らにとって、将来のことなどはどうでも良いからだ。


 将来自分がどうなろうと、どうでもいい。


 都合よく誰かの責任にしてしまえばいい。


 今までそれで通じてきたのだから、これからもそれで通じるのだろう。


 そんな風に思って――思い込んできた奴らがいるからこそ、世の中から犯罪は無くならないのだろうと、僕は思う。


 大人は時に――そんな僕に対して、優しく諭すように、こんなことを言う。


 ――世の中はそんな悪いことばかりではないよ。


 ――良いこともあるよ。


 ――悪いことばかりに目を向けるのは止めようよ。


 いや、いや、いや。


 冗談だろう。誤解もはなはだしい。


 そんな大人の甘言にろうらくされる程に――洗脳される程に、僕は純粋な性格をしていない。


 事実、世の中は悪いことばかりである。


 良いことの方が少ないのではないだろうか。


 大人たちは――毎日死にたそうに生きているではないか。子どもを言い訳に離婚をしない親がいるではないか、必死に死に物狂いで働いて、世界の自分よりも上位の存在に搾取されるだけ――そしてあげ、隠れて悪いことをする奴が利益を得、小さな積み重ねは全て、報われないようになっている。


 1日だって、犯罪行為のない日があったか? 


 不慮の事故などを除いて、誰も犯罪を行わない日があったか? 


 そんな日は、人間が記録をしてきてから一度として無いと断言することができる。


 僕がそんな風に知ったことを言うと、必ず反論が返ってくる。


 その中から一つを列挙しよう。


 犯罪行為をしなければ、生きていけない人もいるんだよ――というような論調のものである。


 その物言いには勿論もちろん理解を示すし、言いたいことも分かる。明日の食事もままならぬ状態で生きてきて、物乞いをして何とか食いつないでいるひもじい人間も、確かにいよう。


 しかしそれはそれ――これはこれである。


 彼らに「生きること」を強要しているのは、今の世の中のである。例えば安楽死が可能になれば、そういう人々は苦しまずに死ぬことができるようになる。 


 苦しんで生きるよりも、楽に死ぬ方が明らかに簡単だし、誰にも迷惑をかけることがないから――皆、そちらを選んで当然である。


 まあ結局のところ、世の中から犯罪をなくす――などということは不可能なのだろうな、と、僕は思うに至った。


 中学生を舐めるな。それくらい思い至る。


 いじめ根絶と同じくらい難しいだろう。


 人は争う生き物だ――もう犯罪をする、規則を破るという機能を有した欠陥人間がいるのだと、そう思うことにしたのだ。


 欠陥のある大人。


 大人はすぐに子どもを批判するけれど、なかなかどうして世の中を搔き乱し、都合よく壊しているのは、いつだってそういう欠陥のある大人なのだ。


 そしてその欠陥した大人になるような者は、中学時代から頭角を現していると言っても過言ではない。


 ずるをしている人間、先生の言うことを聞かない人間、規則ルールを無視する人間。


 挙句「どうして学校にトランプを持って来てはいけないんですか」などと言う。


 そういう奴こそ、世の中に必要のない人間である。


 その芽を今のうちに摘まねばならない――もとい、矯正しなくてはならない。


 中学、よわい十数歳の時点で――もう犯罪者になる人間は決まっている。


 大概が親の教育によるものである。


 子にとって親は世界に等しい。


 親になるべきではない者が親になり、その子が子を成し――まるで負の永久機関である。


 彼らが全員死亡するか消滅するかすれば、世の中は良くなるのに。


 そう思って、僕は憂鬱な毎日を過ごしていた。


 いつまでも静かにならない全校集会と「皆が静かになるまで〇分かかりました」などと教師から言われる毎日である。下らない、実に下らない。下らない奴らに付き合うのも実に下らないが、集団生活のためには仕方がない。


 しかしだからと言って、大人が頼りになるという訳でもないのだ。


 ちゃんとしろ、しっかりしろ、真面目に生きろと我々に強要するくせに、自分たちは存外しっかりしていないのだ、大人は。


 できないことを、子どもにやれと言ってくる。


 その証拠に、どれだけクラスメイトたちの迷惑行為を告げ口――所謂いわゆるチクリをしたとしても、そのクラスメイトが糾弾されることはなく、断罪されることもなかったからだ。


 悪いことをしているのに、他人に迷惑をかけているのに、どうしてこいつらはのうのうと生きているのだろう。


 それに心底、いらついた。


 苛ついたからと言って――どうすることもできない。


 憂慮し、憂鬱し、鬱屈し、屈折し。


 それでも僕は、毎日生きていた。


 そんな時だっただろうか。


 ぞうかなえという少女に出会ったのは。



 *



 犯罪行為の塊。


 それが象巳鼎に対する第一印象だった。


 彼女は、校内で犯罪行為を繰り返していた。


 盗難、である。


「あ」


 クラスは一緒になったことはなかったけれど、象巳鼎という同級生がいたことは知っていた。隣のクラスに去年から来た転校生であった。


 随分な変わり者ではあるが、クラスではそこそこ馴染めている、そんな印象を僕は抱いていた。


 そんな中――僕はある日、彼女が窃盗する様子を目撃してしまった。


 体育の時間、教室に筆箱を忘れてしまったために、戻って来た時のことである。


 目撃というか、何というか。


「椚原君じゃん。やっほー。何してんの?」


「……何って、筆箱を取りにきただけ」


 象巳の手には、トランプと、トレーディングカードゲーム、小型のゲーム機、ライターと十徳ナイフ等々などなど、そしてついでにスマートフォンが握られていた。


 両手に多くのものを持っていた。


 僕は問うてしまった。


「君こそ、何してんの?」


「何って――盗難」


「は?」


「窃盗、ともいう」


「……いや、駄目だろ」


 僕は言った。


 駄目――である。


 窃盗は刑法にも明記されている犯罪行為である。


 いくら治外法権の中学校だといえども、やってはいけないことになる。


「駄目、かな?」


「駄目だよ。クラスでも問題になる。早く元の場所に戻すんだ」


「そう? じゃあ、推理してみてよ。椚原君、頭良いんでしょ」


 僕の成績は確かに前回時点では学年1位であったが、それを指摘されるのはあまり好きではなかった。学年順位が張り出される仕組みだから、皆が僕の名前を知ってしまうのだ。


 勉強ができることと頭が良いことは別である、と思っている。


 そもそもあんな紙の試験で、人間の何を測ることができるというのだろう。


 いや――邪推だな。僕は返答した。


「推理って、何を推理するんだよ」


「私が窃盗した理由」


「犯罪に理由なんていらないだろ。犯罪者は断罪されるべきだし、全員死ぬべきだ」


「ひえー、過激だねえ」


 どこかぷかぷかと浮遊するような口調で、象巳は言った。


「死ぬべきってことは、私を殺すわけ?」


「もしも法律でそれが許されていれば、殺してやりたいとは思うよ」


「そうなんだ、どんな犯罪でも、それは一緒ということ?」


「そうだな、どんな犯罪であれ、殺されるってことはないにしろ、悪いことをしたら断罪されるべきだろ」


「断罪、ねえ。それを決めるのは君なの?」


「普通は裁判所だったりだろ。でも学校は治外法権だし、教師共は頼りにならない。だから僕が断罪するって訳だ。まあ、告発チクるってだけだよ。別に気にしなくて良い」


「あはは、優等生だねえ。そして傲慢だ」


「傲慢にもならなきゃ、やってられないだろう。こんな世の中だ」


「こんな世の中ね。まあ、言わんとすることは分かるよ。毎日犯罪ばっかりで、嫌になっちゃうよね」


「それには同意する。やっちゃいけないことを当たり前みたいにやる人のせいで、当たり前に生きている人が損害をこうむるのは、僕は我慢ができないんだよ。悪い奴が悪いのに、どうしてこっちが悪い側に合わせなきゃいけないんだ――って思うよ」


「じゃあ今回の場合は?」


「窃盗をした君が悪いから、大人しく盗んだものを元に戻すんだ。そして罰を受けろ」


「嫌だ――って言ったら?」


「先生を呼ぶ」


「ふうん」


 つかみどころがない――というより、取っ手の無いふたを持たされている、という感じの方が、彼女の性格を表現するのに近いような気がする。


 常に揺らいで、熱い状態が継続している。

 

 それなのに、手を離すことを許されない。


「椚原君は、犯罪はどんなものでも駄目って思う派の人?」


「派っつうか、誰しもそう思ってるんじゃないのか。平和で統率の取れた世界を、世の中は望んでいると思っているけれど」


「あははー、頭固いねぇ」


 それは、あまり言われて嬉しい台詞ではなかった。


「じゃあ、君はどう思うんだよ、犯罪者」


「私? 私はねぇ、って思う派だよ」


 象巳は、悪戯いたずらっぽく笑った。


「私が盗んだものの共通点、見てご覧よ。カード、スマホ、ゲーム、おまけに避妊具、どれも学業には必要のないものじゃん。これを持ってくることは、犯罪行為じゃないの?」


「犯罪じゃない」


 僕は言った。


「どうして?」


「法律に明記されていないからだ」


「法律に明記されていたら、犯罪なんだ?」


「そうだ」


「ふうん、じゃ、これを持ってきた人たちは、これを先生方に見つかることなく使い続ける訳だけれど、それでも良いわけなんだ?」


「それとこれとは、話が違う。それは学校側の領分だ。教師や保護者からの指導が入るべき案件だよ。学業に関係ないものを持って来てはならない――大人が没収して、それが罪の清算になる」


「罪の清算――ね、でも、怒られただけで、彼らは止まるかな?」


「何が言いたい?」


「うーんとねぇ」


 象巳は、机の上に乗って足を組んだ。 


 行儀が悪いと思った。


「今――椚原君は行儀が悪いと思ったよね。そしてそれを、私に指摘しようと思った。だけれど、指摘したところで――指導したところで、私がこれから一生、机の上に乗らないとは限らない、スカートの中身がわざと見えるように足を組まないとは限らないよね。見えないところで繰り返す可能性がある」


「そりゃそうだ。犯罪者は犯罪を繰り返すように、人間は人が見ていないところで、繰り返す生き物だからな」


「その度に指示して指摘して指導しようとしていたら、身が持たないと思わない? 例えば、そうだなあ、いじめ! いじめはどうしてなくならないと思う?」


「人間が、弱者や異端者を差別、排除しようとする生き物だからだ」


「それは結果論だし、抽象論だよね。人間がそうだから許容されるんじゃ、いじめられている側は報われない。いじめが無くならない理由はいくらでもあるだろうね。じゃ、そのいじめをなくすためには、どうしたら良い?」


「どうって。それこそ、地域とクラスが連携して、学校側が対処すれば良いだろう。不可能な場合は外部機関を頼ったって良い。一人でどうにかしようとしないこと――それが重要なんじゃないのか」


「そうだね。だけれどそれでも、絶対にいじめは無くならない。それは君が指摘した通り、人間は弱者や異端者を排斥しようとする生き物だからね。本当にいじめをなくすためには、それこそ――」









 加害者を全員殺すしかないんだよ。








 この時初めて。


 象巳の悪戯っぽい笑みが、凄惨さを帯びた。


「…………」


 先程までと同様、この女の屁理屈へと返答しようと思ったけれど、できなかった。僕自身も、思ったことがあったからだ。犯罪者が全員死んでしまえば、世の中は平和になるのに――と。


 そして、僕は気付いてしまった――気付かされてしまった。


 本質的には、僕と象巳は、ひょっとしたら同じことを言っているのではないか、と。


「悪いこと、ずるいこと、酷いこと――これらを本当になくそう、根絶しようって思った時には、どうしても法律の向こう側にいかなくっちゃならなくなる。戦時中は人を殺しても刑法には問われないでしょ? それと一緒だよ」


「それと、この窃盗が何の関係がある」


「大ありだよ。私は、この学校から悪いことを根絶しようと思っている。だからこそ、学業に必要のないものを盗んでいる」


 彼女のてのひらの上にあるコンドームの入った袋を、くるくると回した。


「…………」


「盗難に遭えば、被害届を出すくらい高価なものだってあるよ。スマホとかゲームとかね。でも、先に悪いことをしたのはあっち側。学校に必要のないものを持ってきている。持ってきた人達は、盗難に遭ったら被害届も出せないし、教師や親に相談もできないよね。だって、先に悪いことをしているんだから。必要のないものを持ってきているんだから――持ってきた奴が悪い。これは実質イーブンみたいなものじゃない?」


「イーブン、だって?」


 その台詞には、納得がいかなかった。


「悪いことを断罪しているから、犯罪行為は容認されるべき、とでも言うのか?」


「そうとは言っていないよ。私は犯罪を行っているって自覚はあるし、何なら警察に捕まっても良い。それでもこの学校がより良くなれば、それで良いって思っているの」


「……より良く、だって?」


「まるでそんなものが程遠いみたいな顔ねえ」


「そりゃそうだろう。犯罪を止めるために、犯罪をするだなんて、本末転倒にも程があるだろう」


「ふうん……そっか。椚原君は、犯罪のない世界が、良い世界だと思っているんだね」


「……違うのかよ」


 そこが、僕の根幹であった。


 根っこの部分、それを否定されるのなら、僕だって黙ってはいない。


 それこそ、戦争しかなくなる。


「私とは少し考え方が違うなぁ、ってだけ。犯罪のない世界を作るためには、まず世の中の犯罪をなくす必要があるじゃない? そしてそのためには――こちら側も犯罪行為に手を染めなくてはならない、結局永続するんだよね、ウロボロスみたいに」


「……それは」


 それは、うなずかざるを得なかった。犯罪者が全員死ねば良いのにと、一度は思った自分である。それができないから――こうして草の根運動に興じているということもある。


「だから、――。誰もが当たり前みたいに法律違反をして、それを取り締まるために違反をすることが許される世界」


「……そんなものが」


 そんなものが実現可能か――と、言おうとしてめた。僕の犯罪のない世界よりも、断然現実味のある世界だったからである。


 だって今の世の中は、大半がじゃないか。


 赤信号は人が見ていないところでは無視する、ゴミは決められた日に捨てない、スーパーの袋やはしを多めに持っていく、隣の家の畑から勝手に野菜を拝借する、気付かなければ何をしても良い、バレなければ何をしても良い、怒られなければ何をしても良い、そんな考え方が当たり前みたいに横行していて――犯罪が当たり前である世界に、とても近い。


 そして今、象巳は、その世界の実現のために、自ら実践して犯罪行為を働いている。


 体育の間の空いた教室で、学校に持ってくるべきではない物を勝手に没収し、勝手に破棄するのだろう。


「別に良いよお、先生に告発チクっても」


 まるで当たり前のように、象巳はそう言った。


 悪戯っぽい笑みを消して、静かに。


。どっちにしたところで、君の生き方はここで終わるんだけどね」


「…………っ」


「無理なんだよ。だから、犯罪のない世界なんてさ。それに対して、私の世界は実現に、近い。現実的だよね。どう? こっち側に来ない?」


「僕は――」


「君だって、思ったことあるんじゃないの? 犯罪者が全員死ねば、良い世界が訪れるんじゃないかって。地道に根を抜いていくより、焼畑にしちゃう方が楽だって。」


 図星であった。


「私の世界では、それを肯定する。それを容認する。犯罪を止めるために、犯罪をする事を許す。私が許す――全てを許す。そうすれば、本当に理想的な世界が訪れるって思うんだよね。私は。今と変わらないまま、変化しないまま――誰も無理しないままに、異常者だけを、犯罪者だけを排斥することが許される。そんなゆるくて甘くて簡単な世界、どう?」


 象巳は、手を差し伸べてきた。


 僕は。


 僕は。


 僕は。


 僕は?


 

 *



 僕は結局その手を取ることはなかった――しかし先生に告発することもなく、象巳のその行為を見過ごした。


 それは、容認した、ということに等しい。 


 案の定、その日の昼休みには、クラスの不良たちがざわめいていた。しかし、元より悪いことをしているのは彼らである。


 教職員や保護者に助けを求めることもできない。


 右往左往するしかなく――結局それは教師にバレ、誰が盗んだか――よりも、彼らが不必要なものを持ってきたことが悪い、という結論に至った。


 それから彼らは、不必要なものを持ってくることはなくなったらしい。


 象巳の話は、ぶんにして聞かないので、彼女も彼女で、自分の世界の構築のために、上手く「犯罪抑止のための犯罪行為」を続けているのだろう。少しずつではあれど、クラスの雰囲気は良くなっていった。


 僕はといえば、象巳を見過ごしてしまった罪悪感と、自分への不信感――そして世の中への不満を、毎日のようにつのらせるしかなかった。


 あの日、確実に僕の何かはぽっきりと折れて曲がってしまった。


 学校に行く気も無くなり、皆勤賞だったにもかかわらず学校を休むようになり、不登校になった。


 どうやら学級の団結力は以前にも増しているようで、体育祭では優勝したということを、担任から伝え聞いた。


 僕がちゃんとしようとしていた。

 

 僕が真面目になろうとしていた。


 僕がしっかりしなければ、と思っていた。


 しかし実際はというと――僕はいなくても世界は機能していたし、むしろ僕がいない方が、上手く回っている有様ありさまであった。


 依然として僕には、世の中は、酷いものにしか見えないけれど。


 そんな中でも楽しそうに生きる彼らが、たまらなくうらやましかった。




(「せいまん」――了)

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