この作品でまず驚かされるのは、物語そのものだけではなく、動画や音楽まで含めて世界を届けようとするクリエイター魂です。
源頼光と酒呑童子という有名な題材を、「悪しき鬼を討つ英雄譚」ではなく、人を愛した鬼姫と、討ちたくなかった武人の約束の物語として描いているのがとても印象的でした。
鬼姫の優しさ、頼光の葛藤、金時が語り継ごうとする想い。
短い中に、伝承の裏側にあったかもしれない祈りや悲しみが込められていて、胸に残ります。
そしてエンディングの歌まで含めて味わうと、これはもう読むだけの物語ではなく、五感で感じる作品だと思いました。
最後の音楽には、思わずホロリときます。
文章、映像、音楽。
すべてでひとつの世界を作ろうとしているところが本当にすごいです。
クリエイターとしての熱量を強く感じましたし、私もぜひ参考にさせていただきたいと思いました。