三人称視点のようなかんじのする一人称視点で描かれる短編なので、ハナの雰囲気がシリアスだからと、没入しようとしたら困るかもしれない。
何度か読み返したうえで、全体を踏まえてみると、とても上手な語り手がお話をしてくれる、といったかんじの楽しみ方がしっくりきた。
短編としての読み切りめいた楽しさが強い、商業短編、あるいはショートショート集などにありそうな作品だと感じた。
没入するような読み方をお勧めしない理由として、情報圧縮率の問題が顕著だ。
これは文字数制限のせいもあってだろう、情報が必要になったタイミングでばんばんと出てくることが多い。ちょっと唐突にも感じる、という場面が複数あるので、細かく脳内に情景を構築していくと困る。
無論それは楽しみ方の問題なので、作品としての強みを損ねているわけではないのだが、ただ応募してある賞が三島由紀夫に捧げる文学なので、それならと☆2.
「小説家になろう」で、約、300編。
「カクヨム」で、約、250編、の。
文字付の「レビュー」を書いて来たこの私にとっても、もの凄く不思議な小説です。
一体、何処から、この小説の元となる、アイデアが生まれるのか?
もしかして、この作者さんは「天才」なのか?
それは、この私には、断言出来ません。
高齢のジジイの、単なる思い込みかもしれません。
ですが、一つだけ、確信的に言える言があります。
この私、このジジイ、生涯に読んだ本の数知れずです。
有名どころで読んでいないのは、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』ぐらいでしょう……。
それでもですよ、このような小説は、未だ読んだ事が有りません。
ともかく、この奇妙奇天烈な小説を、先ずはじっくり味わってみて下さい。
この私の言葉が、理解、できますよ。