誰の範囲

くらび鰐と目

2018/06/07

▲▲県葛岡町

葛岡市立大学2年佐野由佳の死体が室木山の中腹に位置する廃屋にて発見される。

死体は四肢が切断されており、また切断箇所には幾重にも重なった縫合痕が確認される。

手足の爪の間や乳輪や性器を象るように大量のまち針が刺され、さながらブラシが生えたようになっていた。

その他、体表から口腔や鼻腔内、眼球にいたるまで数え切れない裂傷や殴打痕が見られ、あまりにも凄惨である。

また、廃屋には無数のまち針や刃物、数百に及ぶルーズリーフが散らばっていた。

現場から回収された佐野由佳名義のノートパソコンには、大量の文書データが保存されていた。

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