やさしい気持ちで

​いのちの恵みを浴びる

朝陽がごとく降り注ぐ光

すべての細胞がきらきらと目覚め

昨日の影はただの露となって消える

その新しい息吹が世界を満たす

​静かに心を開く

​固く閉ざした扉をやさしく開く

恐れや不安の鍵をそっと緩めれば

内側からあふれる小さな愛の芽が

ひだまりを慕う花のように

ためらいを捨て静かに顔をあげる

​こころ優しく　世界を見つめれば

名を持たぬ道端の草花でさえ

風に震える子猫のぬくもりも

その存在すべてがいとおしい

失敗も過ちも　未熟さもまた

すべてを分け隔てなく抱く

あたたかな海のような気持ち

​ああ、その温かさこそが

ゆっくりと胸をうつ鼓動

深く　深く　ただ魂に響いてくる