スレ番9の『防災に気を使います』
一旦押し入れから出て、俺は寝室でくつろぐと、こう話を切り出した。
「でさ、これからの予定なんだけど……」
対するめーちゃんは、俺から掲示板で提案された内容を聞きつつ、押し入れ寝室の布団の上で寝転んでいる。
「そういう事なら、まずは必要になるのは標準装備のステータス画面に使用するタイトルのゲームソフトになるかなぁ」
めーちゃんによると、ソフトの内容を取り込めば実際に付与予定のステータス画面に反映されるとの事。
またソフトを取り込むことによって、ダンジョンやアイテム、システム仕様に対する知識も読み取れるので、一石二鳥という側面もあるようだ。
「ダンジョンの場所はどうする?」
それについても、めーちゃんは凄かった。パソコンを神器化して◯oogleMAP上で場所指定すれば、その場所にダンジョンが作れるらしい。
もう◯oogleMAPでなくMeemleMAP《メーメルマップ》だよ。
ん? これだとメーメルマップとは読まないか……英語って難しいな。
ただ場所選定はしないといけないので、その辺は悩まなくてはいけない。
「出来れば噴火の危険がある山と、地震の震源になりそうなところにはダンジョン作りたいんだけどね」
「危なくない?」
さすがに作ったダンジョンが原因で、人間が被害に遭うのはちょっと可哀想かな……人間の立場からすると災難だよ。
「危険回避するために、作るんだけど?」
めーちゃん曰く、そう言った場所は自然エネルギーが潤沢らしく、そのエネルギーをダンジョン作成に利用すると、普通のダンジョンより良質だったり大規模なものが出来るとの事。
その上、エネルギーも消耗するから地震とか噴火もなくなるらしい。
「あー、そういう事か! なんか、ごめん」
「??」
めーちゃん、よく断ずるって言ってるから、ダンジョン作って人をおびき寄せ、頃合いを見て力使って、災害を誘発させて時限爆弾的に使うんだとばかり思ってた。
「本当は作るつもりなかったんだけど、将来的には管理してくれる人増えそうだったから、作ってもいいかなって思って」
「??」
今度は俺のほうが、『?』マークを飛ばすことになる。
「実はそういう所のダンジョンって管理が結構手間でね。手動で色々調整しなきゃならないし、アタシとリュっちゃんだけで、ダンジョン管理するなら、面倒くさいからスルーする所だったよ」
小中規模なダンジョンは一括管理出来るらしいのだが、自然エネルギーが豊富な場所のダンジョンは個別管理しないとならないようで、めーちゃんからすると手間らしい。
なので当初は放置して、災害起こってから対処しようと思っていたとの事。
持続的な手間と、一時的な対処なら後者のほうがめーちゃんにとっては楽らしい。
けど将来的に誰かが管理してくれるなら、一定期間くらいは管理してもいいか、と思ったそうだ。
「溶岩凍らせたり、地震で出来た瓦礫とか消滅させたほうが楽だからね」
「溶岩凍らせると危ないんじゃなかったっけ?」
確か、水蒸気爆発のような激しい反応が起こるって聞いた事が……
「結界で固めれば特に危険はないと思うけどなぁ……神域でも似たような事やったことあるし。結界で固めた冷やした溶岩投げつけると、軽く音が鳴って爆発するんだよ。みんなビックリして面白いかったなぁ!」
うわぁ、めーちゃんにとって、冷やした溶岩って、爆竹なのか……
「ちょっとお転婆だったかなぁ……」
「いや、スケール大きいなって思っただけだよ」
若干、いやかなりお転婆だったんだなぁとは思うけど、めーちゃんに悪気ないんだよな。
「ま、まあ、とにかく、アタシは神さまだからね。細かいことは気にしないんだ! ほら今日はご飯食べて、もう休もうよ!」
ちょっと引き気味の心情が俺の表情に出ていたらしく、めーちゃんは都合が悪い事を誤魔化すように、話を結構強引に逸らした。
「分かったよ、とりあえずご飯準備してくるね」
とは言っても今日ばかりは本当に疲れたので残り物メインだが……とりあえず俺はリビングに向かった。
まぁ、とにかく噴火と地震に関しては未然に防げるようになりそうで良かったよ。
ダンマスになりたいって言ってくれたスレ住民には足を向けて寝れないな。
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