1‐2 僕らが悪戯を始めた理由
それから芋づる式にこれまでの悪行が公になり、先生は懲戒解雇の上教員免許を剥奪、児童ポルノで実刑判決を受けた。生徒の隠し撮りから更衣室の盗撮動画、その他諸々大量に出てきたらしい。
保護者達は「あんな良い先生がどうして?」とか言っていたけど、子供から先生にされてきた事を聞いて掌を返していた。大人っておもしろい。
結局あの先生への渾身のイタズラは、卒業しても俺が主犯だとバレなかった。クラスメイトにも、他の先生にも、親にも、そしてターゲットの先生にも。証拠を残さないようにしたけれど、基本的にこういったイタズラは何処かのタイミングで必ずバレるもの。いかにバレずに仕掛けるか、最後までバレずにやりきれるかが重要。最後までバレずに終わればこちらの勝利。
すぐにバレるイタズラなんてもってのほか!やるなら徹底的に!たとえバレても次を仕掛ける!
イタズラに引っ掛かったときの顔、罠に嵌まったときの表情が見たくてたまらない!
バレそうでバレないギリギリのラインを攻めるのが楽しい!
怒られるのは承知の上で遊びたい!
あの憤怒に染まった顔から逃げるドキドキが!ワクワクが!捕まるかもしれないスリルが堪らない!
これが悪戯を始めた理由。
そして俺の悪戯は、次の遊び場へ。
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