0

概要

この砂丘は、採用されなかった世界線のバックアップだ。
この砂漠は、「宇宙の忘れもの」を一時保管するための臨時倉庫だ。
採用されなかった世界設定、テストだけで終わった重力、意味を与えられなかった失恋のシーン。そんな“不採用案”たちが、砂粒になって眠っている。観光客はそれを知らず、「#砂漠の朝」と写真を上げて帰っていく。
もしも別の選択をしていたら――という分岐の人生さえ、この場所ではただの風紋として現れては、すぐに消える。
やり直せない世界で、それでも今日の一行を書いていくための、静かなレッスンについての、ひとつのエッセイ。
  • 完結済1
  • 2,099文字
  • 更新
  • @F-Drifter

おすすめレビュー

★で称える

書かれたレビューはまだありません

この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?

関連小説