「憎しみ」という感情が生んだサイコパスな人間の逆襲

タナシュン

第1話 転校生が僕をいじめた結果

僕は友達と話して過ごすのが凄く楽しかった。

色んな思い出も作れたし、最高だった。

だが、ある転校生によって自分の全てを壊された。

転校生の印象は、ちょっと太ってて背が低く自己中なところだった。

そしてなんといっても金持ち自慢がウザすぎる。

主にそんなところがちょっと自分には合わなくてその転校生と距離を置いた。その翌日に風邪を引いてしまった。でもその時複雑な感情になった。

「他の友達はいいんだけど、あの転校生がな‥‥」


そして3日後、僕が学校に行って自分のクラスに入ると信じられない光景が広がっていた。それは、あの転校生の写った写真に僕を除いたクラスの全員がお辞儀していた。

僕は訳が分からず友達に聞いた。するとその友達は急に殴ってきた。

そして僕は言った。

「急に何するんだよ!」

すると友達はこっちを向くと僕に対してこう言った。

「今儀式の最中なんだ邪魔しないでくれ」

僕は友達を見た瞬間「えっ」と思った。

友達の目は赤く、何かに洗脳されているように見えた。

僕が不思議に思っていると、あの転校生が現れ僕に説明した。

「君を除いたこのクラスの全員は洗脳させてもらったよ。」

「僕の従順な僕にするために」

僕は咄嗟に聞いた。

「なんでこんなことするんだよ」

すると転校生は言った。

「君を孤立させながら、いじめるためだよ。」

「さあ僕たちよ、行け!」

そして僕は気の済むまでクラス全員にボコボコにされた。

仲良く過ごしてきたの仲間に‥‥。

そして僕は不登校になった。毎日自分を責めた。

あの転校生が洗脳していてだから暴力を振るった。

それは分かってる。分かっているんだけど、今まで仲良く過ごしてきた友達に裏切られた悲しみは消えることはなかった。

それと同時に憎しみも増えた。

あの転校生さえいなければ、あいつが全ての元凶なんだ。

そう考えた時、僕の頭の中には復讐の文字しかなかった。

「どんな手を使ってでもあいつを地獄に落とす。」

その翌日、学校に向かった。

学校に着くと、あの憎き転校生が教室の前でみんなと一緒に待っていた。

僕は何も言わず近寄った。そして転校生を蹴り飛ばした。

すると転校生は血を吐きながら転んだ。

「なんだ‥‥?」

普段出したことのない力が出た。

快感だった。もっと殴りたいと思った。

そして転校生に近づき今まで悲しんできた自分を思い返しながら、殴り続けた。殴っている手を少しも休ませることなく動かした。

そして殴り終わった頃には、転校生は全身血まみれになっていた。

僕はその光景を見て少し心が軽くなった。

そして無言でその場を立ち去り家に帰った。

家に帰った後、前の僕だったらこんなことをしたら罪悪感で心がいっぱいになっていただろう。だが今の僕は清々しい気持ちでいっぱいだった。


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