気弱そうな末っ子王子は、実は3度目の転生真っ只中です!
315 サイコ
第1話 急に思い出した事
ヴェジュード王国は、建国から二00年とまだ日が浅いが、四季の移り変わりが美しく風光明媚な国でもあった。
港もあり物流に人や商人が多く行き交う公益の場でもある。
街の中央の辻から伸びる三方向の先には、同領地を用意た王国や宿場町にと…
まぁ…物流と公益が盛んだ。
僕は、その王国の国王の息子で…
ナゼか、先日。
何の前触れもなく城で倒れ意識を無くし…
そのまま三日三晩寝込んだらしい。
気弱そうで儚げな見掛けとは、違い普段から病気一つしない健康体だったから両親も、兄弟達も城の皆が、血相を描いて僕の私室に駆け付けてくれたそうだけど…
僕が真っ青な顔で、横たわる姿に母は卒倒しかけ…
父は、自身の専属医達を呼び押せ…
兄達は、代わる代わる固唾を呑んで見守り続けてくれたとか…
薄ぼんやりと意識が、戻り始めた時…
僕の意識が戻ったと、その場に居た皆が歓声を上げた。
その後直ぐに医師から騒がないようにと、注意を受けた皆の顔を見れて僕も安心した。
ただその時、僕は…
ある事を、思い出しはじめていて…
夢うつつ幻のような…
懐かしくもあり。
また。
苦しくもある現実を、思い出していた。
前世と言う大きな括りの中の居た数人の記憶を、同時に思い出したんだ。
最初の人物は、この世界線の過去に居た聖教騎士団の一人で、この大陸を三国で別けるに至る戦いに身を置き戦場に散った一下の騎士。
その死に様は、壮絶で負傷した仲間を庇い相手の剣に敗れ去った。
それから間もなくして今度は、同じ世界の村人に生まれ変わったのか…
農地開拓や開梱と村作りに尽力し多くの人々に見守られながら老衰で、この世を去った。
皆からとても慕われていた彼の最後は、豊かなものだった。
三度目は、日本(ニホン)と呼ばれた国の高校生(コウコウセイ)で…
テレビゲームやソシャゲをしていて…
いわゆるオタク的な人種だったのかなぁ〜〜と…
でも彼は、アクティブで陸上部と言うわけでもないのに自宅から学校までを、10数キロ走って登下校するツワモノだった。
まぁ…その理由が、帰っていち早くゲームをするためとか…
こもっている時が多くて、運動不足だと体に悪いと注意してくる親に向けてのアピールだった。
と、縦の振り幅が大きい前世だなぁ…と…思わずにはいられなかった。
でもそんな彼にも、最期の時が来た。
学校の帰り道で、暴走事故に巻き込まれそうになった小学生を、咄嗟に押して、逆に自分が巻き込まれた…
そんな死に方だった。
長生きで老衰の穏やかな死は、村人に転生した時だけ…
後は、略々若くして亡くなっているし。
しかも、どれも痛い死に方。
まぁ…痛い。と思った瞬間の臨終だから略即死なんだろうけどねぇ…
そして現在の僕は、王族の一人で王子と言う事もあり。
警護は、されている。
専属の見張りや護衛隊が、複数人付いているし…
まかり間違えても、暗殺とか…は無さそうだ…(多分)
それにこのヴェジュード王国は、他の二ヶ国とも平和で、とても友好的な外交を保っている。
いまいち分からないのが、他の大陸の王侯貴族の動向かもしれないけど…
他国だって、争いによる貧困問題は、国の財政に響く。
無謀な策略的な行動はしないと、暗黙のルールとでも言うのか…
話題にも、してこないとか…
逆に観光とか、集客してる話しだし。
船旅も、のんびりとしていて…
小さな島々の港に停泊しての自由時間に歴史や旧跡巡りとのんびりした船旅と、大陸を目指すだけの旅とかなり自由に行き来しているらしく。
このヴェジュード王国にも、遺跡巡りとか…
そんな形で、多くの人が訪れている。
この世界は、秩序も統制もされていない1度目の前世のように、血の匂いが立ち込める戦場はない。
正直、懲り懲りと言うか…
戻りたくはないし。
誰かが、倒れて傷付くのは余計に見たくはない。
そんな前世と転生後の自分を、比較していた今まさに、僕にもたらされたのが…
「僕が…宰相家に養子ですか?」
青天の霹靂。
まったく考えも、及ばなかった。
それは、突然国王でもある父からもたらされた話だったからだ。
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