エピローグ・独白
「私」は──抵抗しなくてはならない。
「彼ら」と、同化してはいけない。
あの加害者と、同じになってはいけない。
「私」が、「私」である事を証明しないと。
胸の奥から、無理やり“何か”を絞り出すように、
「私」は心の中で叫んでいた。
「私」は正しい。「私」の行いは間違ってない。
全ては、この「秩序」のために⋯⋯。
「彼ら」を、修正しなくてはならない。
自分でも驚くほど自然に、そう思っていた。
気づけば、「私」と呼ばれる個体は、デスクの引き出しに手を伸ばしていた。
その先の記憶は──曖昧だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます