📌 テーマ： 「父子の確執と権力の血の洗礼」

家督を巡る父・義鑑と嫡男・義鎮の凄絶な確執。謀略による廃嫡計画を、血をもって覆し、権力の頂点に立つ若き大友義鎮（後の宗麟）の**「覚醒の瞬間」**を描く。

​📜 あらすじ：前半

​🌄 嫡男の冷遇と父の偏愛

​時代：天文19年（1550年）頃　大友宗麟20歳

場所：豊後府内・大友館

​豊後大友氏の嫡男、**大友義鎮（福士蒼汰）は、学問と連歌に傾倒する穏やかな青年であったが、父である大友義鑑（及川光博）からは冷遇されていた。義鑑の寵愛は、義鎮の異母弟、まだ幼い塩市丸（子役）**とその母、**杉大方（檀れい）**に注がれていた。

​傅役であった**入田親誠（國村隼）**は、義鑑の意を受け、義鎮を無能と罵り、公然と廃嫡を画策。義鎮は、重臣たちが次々と塩市丸派に寝返る中、孤立を深めていく。

​♨️ 湯治の命と暗殺の策謀

​場所：豊後府内、別府浜脇

​天文19年（1550年）2月、義鑑は義鎮に別府浜脇での湯治を強制的に命じる。義鎮派の重臣たちは、これが義鎮を府内から遠ざけ、その間に彼ら義鎮派を粛清するための謀殺の計略であると察知する。

​義鎮派の重臣、**田口鑑親（松重豊）と津久見美作（平田満）**らは、血気盛んな若手家臣団をまとめ上げ、決死の覚悟で義鎮の身辺警護と反撃の準備を進める。

​田口鑑親：「このまま若殿（義鎮）が廃されれば、大友家は幼主（塩市丸）と奸臣（入田）の手に落ちる。大友家の未来のため、我らが血をもってこの流れを断ち切るのだ！」

​📜 あらすじ：後半

​💥 二階崩れの決行

​場所：豊後府内・大友館 二階御殿

​天文19年2月10日の夜、義鎮派は湯治へ向かう義鎮の身を案じ、奇襲によるクーデターを決行する。

​田口鑑親、津久見美作らが率いる義鎮派の武士たちは、大友館を急襲。義鑑と塩市丸がいた二階の御殿に押し入る。

​凄惨な修羅場の中、**塩市丸とその母（杉大方）は殺害される。彼らの血が御殿の二階から流れ落ちる様は、「二階崩れ」**として、後に永遠に語り継がれる。

​**大友義鑑（及川光博）は、我が子と寵愛した側室を失い、自身も手傷を負う。敗北と絶望の中で、義鑑は「義鎮こそが家督を継ぐべき」**という遺言を告げ、2月12日に憤死する。

​👑 血の継承と粛清

​場所：豊後府内・大友館

​義鑑の死後、**大友義鎮（福士蒼汰）**は遺言に従い、大友氏第21代当主の座に就く。

​義鎮は、父を死に追いやったとされる**入田親誠（國村隼）ら反義鎮派を、「前当主（義鑑）暗殺の首謀者」**として徹底的に粛清する。クーデターの血は、そのまま権力継承の血となった。

​義鎮は、血まみれの御殿を前に、自らの運命と大友家の未来の重さを悟る。

​義鎮（向井理）：「父上よ、そなたが望んだ道とは違う。だが、この大友家、儂が継ぎ、必ず天下に覇を唱えてみせる。これが、血の洗礼を受けた儂の宿命だ。」

​ナレーション：「若き大友義鎮は、父子の情愛を血の海に捨てて、乱世の盟主として立ち上がった。この事件こそが、後の**「豊後の王」・大友宗麟**誕生の瞬間であった――。」

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　鷹山のライバル作家、大下ユージ（あくまでフィクション）が考えたキャスト。

　役名 時代設定 キャスト案 役柄（イメージ）

　大友 義鎮（宗麟） 20歳 向井 理

　穏やかさの中に、冷徹な**「静かなる覚悟」**を秘めた若き当主。

　大友 義鑑　 20代当主 及川 光博

　 嫡男を疎み、偏愛に溺れる父。優雅さの裏に独善的な暴君の顔を持つ。

　入田 親誠 　義鑑の傅役 國村 隼

　義鑑の意思を代行し、義鎮の廃嫡を強引に推進する冷酷な謀略家。

　田口 鑑親 義鎮派重臣 松重 豊

　忠義に厚く、大友家の存続のためクーデターを決行する義鎮派の柱。

　津久見 美作 義鎮派重臣 平田 満

　田口と共に若き義鎮を支える実直な家臣。

　杉 大方 塩市丸の母 檀 ふみ

　義鑑の寵愛を一身に受ける側室。優雅だが、悲劇的な最期を遂げる。

　塩市丸 義鎮の異母弟 （子役） 義鑑の寵愛を受ける幼い弟。家督争いの犠牲となる。