第6話 🐉天下一統の波涛 〜 島津と太閤の対峙
📌 テーマ: 「天下人の野望」と「薩摩の意地」
九州統一を果たそうとする島津義久の前に、豊臣秀吉の圧倒的な軍勢が迫る。秀吉は、九州平定を単なる領土拡大ではなく、大陸への橋頭堡と位置づける。
📜 あらすじ:前半
🌊 太閤、九州を睨む
時代:天正14年(1586年)頃
場所:京・聚楽第
天下統一を目前にした**豊臣秀吉(竹中直人)**は、九州における島津氏の急速な勢力拡大の報を受け、苛立ちを隠せない。
秀吉:「関白であるこのわしが、天下を平定しようという時に、いまだ一国が勝手に戦を続けておるとは!島津の田舎武者が、九州を我が物顔で蹂躙しおって!」
秀吉の弟、**豊臣秀長(高橋克実)**は、島津氏の武勇を警戒し、外交による解決を促すが、秀吉の視線はすでに九州の先、**明国(中国)**を見据えていた。
秀吉:「九州は、大陸(中国)攻めの玄関口じゃ。島津ごときに勝手に仕切らせるわけにはいかん。九州を平定し、そのまま船を出せば、明の皇帝もこのわしの傘下に入る!」
(※ここでの「中国攻め」とは「明国攻め」を指す)
秀吉は、**大友宗麟(及川光博)や、島津に滅ぼされた勢力の生き残りを味方につけ、「九州征伐」**の大号令を発する。
⚔️ 薩摩、籠城の決意
場所:薩摩・内城
**島津義久(高嶋政宏)**は、秀吉の大軍が迫るという報を聞く。その数は約20万。沖田畷の戦いの比ではない、圧倒的な物量差であった。
義久:「さすがは天下人。軍勢の厚みが違う。しかし、薩摩隼人(はやと)の血を侮るな。たとえ相手が太閤であろうと、容易にはこの地を踏ませぬ!」
弟の島津義弘(本木雅弘)は、果敢な迎撃戦を主張するが、義久は冷静に戦略を立てる。
義久:「正面衝突は愚策。我らは地形を味方につけ、一戦一戦を重くする。敵を焦らせ、疲弊させる持久戦こそが、薩摩の勝ち筋である。」
📜 あらすじ:後半
🔥 豊臣の大軍、上陸
場所:日向・豊後
豊臣の大軍が九州に上陸。先鋒は、**豊臣秀長(高橋克実)**が率いる部隊と、若き名将、加藤清正(伊藤英明)、**福島正則(大倉孝二)**らであった。
島津氏は、日向・豊後において徹底的な遅滞戦術とゲリラ戦を展開。特に**島津義弘(本木雅弘)**は、戸次川の戦いで、敵将を討ち取るなど奮戦する。
しかし、兵力差はいかんともしがたく、豊臣軍は圧倒的な速度で島津領へと侵攻。次々と主要な城が落とされていく。
🛡️ 島津の選択
場所:薩摩・内城周辺
ついに、豊臣軍の矛先が薩摩本国に迫る。島津四兄弟の間にも、和睦か、徹底抗戦かで激しい議論が交わされる。
島津歳久(寺脇康文):「徹底抗戦は、薩摩の民をすべて犠牲にします。兄上、今は耐え忍ぶ時では…!」
島津義弘(本木雅弘):「降伏など、薩摩武士の恥!この義弘が首を取って参ります!」
**島津義久(高嶋政宏)**は、ただ静かに戦況図を見つめる。
義久:「秀吉の狙いは九州平定ではない。その先の、大陸だ。これ以上の抗戦は、秀吉の野望に利用されるだけ。大義を失う前に、勝者の器量を示すべき時が来た。」
⚔️ 結び
**島津義久(高嶋政宏)は、丸坊主となり、降伏を決意。豊臣秀長の陣へ出頭する。
義久は秀長に対し、「島津の勇戦は、ただ領地を守るため。天下への野心は毛頭ない」と訴え、秀吉の「中国(明)攻め」**の野望への協力を条件に、家名の存続を勝ち取る。
義久は、敗者として、豊臣秀吉の前に引き出される。
**秀吉(竹中直人)**は、義久を軽蔑しつつも、その武勇を評価。
秀吉:「よかろう。薩摩・大隅の二国は、引き続き島津に治めさせる。しかし、次にわしに逆らえば、薩摩の地は海に沈むと思え!そして、次はお主らを連れて、**大陸(明)**に渡るぞ!」
ナレーション:「天下人・豊臣秀吉の圧倒的な力により、九州の戦乱は終結した。しかし、秀吉の瞳はすでに海を越え、東アジア全体を見据えている。秀吉の壮大な野望と、薩摩の武士団の運命は、次の舞台、**朝鮮出兵(文禄・慶長の役)**へと向かう――。」
🎭 第6話 新キャスト(登場・活躍)
豊臣 秀吉(とよとみ ひでよし):竹中 直人
天下統一を成し遂げた太閤。九州征伐を断行。その真の目的は、九州を足掛かりとした明国(中国)攻めという壮大な野望にある。
豊臣 秀長(とよとみ ひでなが):高橋 克実
秀吉の弟。大軍の総大将として九州に降臨。義久の降伏を受け入れ、冷静な判断で島津との和睦を成立させる。
島津 義弘(しまづ よしひろ):本木 雅弘
島津四兄弟の次男。稀代の猛将で、九州征伐においても果敢な迎撃戦(戸次川の戦いなど)を展開。徹底抗戦を主張する。
加藤 清正(かとう きよまさ):伊藤 英明
豊臣秀吉の子飼いの武将。若くして猛将として名を馳せ、九州征伐で目覚ましい活躍を見せる。後の朝鮮出兵のキーマン。
福島 正則(ふくしま まさのり):大倉 孝二
豊臣秀吉の子飼いの武将。清正と並ぶ猛将。
この第6話で、戦乱の舞台は九州から**大陸(明国)**へと移る伏線が張られました。
次なる第7話では、秀吉の**朝鮮出兵(文禄・慶長の役)**が始まり、島津氏がそこで再び歴史的な活躍を遂げる展開を描くことになりそうです。
第7話の「朝鮮出兵」のあらすじ構成をご希望でしょうか?
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