高校生が高校生でなくなることを世界の終わりだと感じる。なんとなく覚えはある。自分が想像上の自分以外になってしまう焦燥感や不安。そして本当に終わるであろう世界との交錯。関係があるのかないのか、読者次第な気もします。それでも、冷たかろうが生きていく道を選ぶ。それは救いと、捉えられなくはない。