Episode14 言いたくなかったこと
リヨンは綺麗な黒色のローファーを履こうとした時、リヨンの足に少し衝撃が来た。
リヨン「いたっ…!」
コムロ「…?どうかしましたか?」
リヨン「少し右足が痛くて…」
コムロ「少し見せてもらっていいですか?」
コムロはリヨンの右足を慎重に見た。するとそこには小さなチップみたいなものが刺さっていた。
コムロ(これは…?)
何かよく分からなかったコムロはジョンを呼んで調べてもらうことにした。その後コムロとリヨンは庭に散歩へ行った。これが何かわかり次第連絡をくれるそうだ。
リヨン「今日はいいお天気ですね」
コムロ「そうですね。この芝生の上で寝たいくらいです」
リヨン「私時々ここでお昼寝したことありますよ。とっても気持ちいいんです」
コムロ「そうなんですね」
コムロとリヨンは庭散歩を楽しんでいた。しかし、そこに水を差すものが現れた。
町人IVの身内「おい!いたぞ!」
リヨン「…?何か私にご用事でも?」
町人IVの身内「よくも俺のおじいちゃんをやってくれたな!」
リヨン「なんの事でしょうか?」
コムロ(まずい…)
コムロがそう思った頃にはすでにリヨンの手を引っ張っていた。まさか門の前以外に人がいるとは全くの誤算だった。コムロとリヨンは一旦家に引き返すことにした。
リヨン「コムロさん?あの人は一体…?」
コムロ「あまり言いたくなかったのですが…」
リヨン「私に隠し事は許しませんよ」
コムロ「では、覚悟して聞いてください。あなたは3日前人助けのためにと歌を歌っていましたがそれはションソン・デ・ラ・モーンだった可能性が極めて高いのです」
リヨン「私がションソン・デ・ラ・モーンを…」
コムロ「まだ確実ではないですが…」
リヨン「う…そ…」
リヨンは一気に顔が青白くなった。そしてその場から動けなくなり、次第に泣いてしまった。
コムロ(こうなって当然だよな。とりあえずジョンにチップのことを聞いてみるか)
コムロはその場を離れ、ジョンのところへ向かった。
コムロ「ジョン、このチップのことなんだが」
ジョン「分析した結果、これが本当の音声変換機みたいです!見てください!ここに小さなマイクがあり、ここからリヨンさんの声を拾っていたみたいです!」
見てみるとそこには肉眼では見ることが困難なほどの小さなマイクがあった。
ジョン「そして指紋検証をしたところこの指紋はトロアさんのだと言うことがわかりました!」
コムロ「わかった。とりあえず犯人を見つけ出すぞ」
ジョン「わかりました!」
チップが何かわかったところでコムロとジョンは犯人トロアを探すことにした。
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