1.写真写り残念すぎる問題
景色の写真を撮るのは好きだが、自分が写真に写るのは苦手だ。
というのも、私は写真写りがいつもいつも残念なのだ。
たまにのお出かけ、美味しい料理を前に、綺麗な景色と一緒に、楽しい友人と仲良く……
そんな特別なときに記念を残したいと私も思ったりはする。
写真におさめられるからには、やはり格好良く写りたいと思ったりもする。
しかしそれが上手くいったことは……
あっただろうか? もはや記憶にない。
それくらい残念な写りの写真が多すぎるのである。
特に苦手だと感じるのは笑顔。
私は笑顔を作るのが絶望的に得意でない。
カメラの前、精一杯の笑顔を作ったつもりなのに、写ったものを見せてもらうと、まぁ全然笑えてない。ただ口元が引きつってるだけだ。
先日も外食に行く機会があり、そのとき店員さんに写真を撮ってもらったのだ。人数は私を含めて3人。
お店の雰囲気的に、写真を頼まれる機会は多そうに見えた。店員さんも慣れていそうだった。なので少なくとも撮った人の技術の問題ではないだろう。
このときの写真(私の写り)が本当に酷い。
笑えてないのはいつものこと。
表情が暗い、姿勢が悪い、やたら端っこにいたせいでなんか平べったく見える。
と、残念要素が三拍子揃っている。何もいいところがない。
他の二人は弾けるような笑顔だし、お店の内装も素敵なのに、私が台無しにしているといっても過言ではない。申し訳なくなってくる。
幸い他の二人はそんなことまるで気にしてないといったふうだったが(※気を遣ってくれた可能性も考えられるが)
笑顔……上手くなりたいですねぇ。
ニコニコしていると好感度爆上がり、周りもハッピー。笑顔は人間関係における最大の武器。私はそんなふうに思っている。
自分にはあまりないものだから尚更憧れが強いのかも。
だけどですね。
私の書く創作キャラクターは、よく笑いよく泣く、喜怒哀楽のはっきりしたタイプが多いのです。
なんなんだろうこれは……
おそらくだけど、自分が上手く感情表現できないし、笑顔の記念写真を残すことも難しいから、その分創作で残していきたいんじゃないだろうか。
深層心理などよくわからないけれど、創作キャラクターたちが心から笑っていてくれればそれでいいやと思ってる部分もありますね。
でもこの人生の中で、あと数回くらいでもいいから格好良く写ってみたいなぁ〜。
やっぱ鏡の前で練習ですかね。
あれ、誰が見ている訳でもないのにちょっと恥ずかしいのは何故なんだろう。
決して深くはない話 七瀬渚 @nagisa_nanase
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