よくある異世界漫画?

itien

第一話 人生とは神の気まぐれでできている

プロローグ

異世界転移、そう聞いてみんなは何を思い浮べるだろうか

もらいものスキルで俺ツヨ無双?

作られたかのストーリーで美少女から好かれられイチャイチャ?

まあみんなこんな感じだろう、俺もそう思っていた、だが違ったのだ。


異世界にいくら行こうが、そこには変わらず現実が待ち構えている。

うまくいくやつ、いかないやつ、そんな奴らがいる現実。

まあ軽くでいいから俺の話を見ていってくれ。









「おえぇ…あー気分わりぃ」大学の飲み会を終え全く街灯のない道をユラユラと歩いている。無人駅から約20分、ちょいとばかり自然が豊かだが安いしいいか、そう思い親戚から一軒家を借りてみたがこう毎日歩いているとさすがに疲れてくる。

こんな時は星でも見て癒されるかあそんなことを思いながらうなだれた首を上げ、星に満たされた空を眺める。


田舎の星って当たり前すぎて意識して見ないとキレイさって実感できないよなあ。

『バキッ』

 「ん?」こんなド田舎に似つかわしくないガラスが割れるような音が辺りに広がった。

どこからだ?

この辺には俺の家と心霊スポットしかないはずそう思っていたのも束の間

地面の感覚がなくなる 「ほへぇ…?」そう情けない声を上げながら俺は暗闇の中に消えていった。



 目が覚める。そうすると荒々しい岩の天井と直に伝わる地面の冷たさがオレを出迎えてくれていた。何時間か寝ていたようで眠気は一切ない。なんだ?何が起きたんだ?訳が分からない。混乱する頭を落ち着かせ、状況把握を始める。


二日酔い気味だが体に他の違和感はない、だが服装に関していえば違和感しかない、

そう、オレは生まれた時と同じ格好になっているのだ。

だるさが残る体をぐっと持ち上げ周りを見渡してみる。


天井を見た時から薄々気付いてはいたがこんな洞窟みたいなところは近所に心当たりがない。シンクホールにでも落ちたか?いやでも裸になってんの意味がわからんし固い地面なのに傷一つもないからな俺。なんなんだこの状況 考えれば考えるほど当てはまる事象がなくなってくぞ。


だが俺は高速回転する俺の頭は、高校生の時に流行ってたマンガのひとジャンルにこれと同じような状況がよく起こってたことを思い出した、たしか異世界転移だか転生といって、急に全く違う他の世界に飛ばされてしまうらしい.....あれ?


不安感が背筋を伝う。まさか....いや、もしかしたら最後の記憶の後にもっと酒飲んで酔っ払って記憶なくなって素っ裸になって天然洞窟で寝てただけかもしれないしな!。そんなありえない事を考えながら光の差す方へと足を進めているともっとありえない景色が姿を表してくる。


澄んだ風が頬伝う 目の前には圧倒的な原生林が広がり、木々の間からは壮烈たる姿で立っている山脈達が顔を出している。

 『ブォォォン!!』

さらに自身こそが空の王者だと主張するような雄叫びをあげている、一匹の竜としか言えないような生物が俺の上の大空を翔けていく。


うん これ 「まじかよぉぉぉぉ!!!!」

これがオレの異世界での第一声となった。


主人公 佐久間ユウタ

身長173cm 運動神経はかなりいい方


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