第2章

それはまるで無力な小動物の泣き声のようだった。それは、私の部屋のはずだった窓から見ていた、実際には牢獄だったあの場所を思い起こさせた。絶望感が私を襲った。近づけば近づくほど、その音は大きくなったので、私は走った。


音の源に着くと、私はショックを受けた。それはリスだった。イライアスがそう呼んでいた。監獄から、私は彼らが走り、木に登り、遊び、喧嘩し、食べ、あの恐ろしい森での生活を楽しむ姿を見ていた。彼らは私に夢、いつか自分も彼らのように楽しめるかもしれないという希望を与えてくれた。しかし今、彼らは食い殺されていた。


それは一家族のように見えた。2匹の大きなリスと2匹の小さなリスだ。彼らは虐殺され、死んでいた。苦しみの表情を浮かべていた。それは、私が(イライアスのおかげで)主人が、生きることを懇願していた2人の病気の少女と、美しい女性を、叫び声をあげながら心臓を抉り取るために刺殺したことを知ったときと同じくらい残酷だった。それを知ったとき、私は怒りを感じた。


今、あの獣がリスの一家の命を奪うのを見て、私を焼き尽くすのと同じ怒りだ。

ただ切り刻んだだけだ。理由もなく、楽しみのために殺した。それがさらに私を怒らせた。リスの死体を見て、私は父が私が彼に感じさせたと言うのと同じ感情、殺したいという衝動を感じた。


私のスピード——エライアスがいつも褒めてくれたあのスピード——を活かして、私は獣に追いついた。私を見ると、獣は逃げようとした。その絶望的な様子に私は満足した。スピードを上げて右手で捕まえ、腹部らしき部分を握りしめた。一気に引きちぎった。


それを殺した後、私はその内臓で遊び始めた。花の時のように、私の怒りは消えなかった。ただ、主人の呪いの言葉、私が死んだネズミを生き返らせられなかった時の罵り、彼が不死の薬と呼んだ液体を私の目から出せなかった時の罵りだけが思い出された。失敗するたびに、彼は私に死に値すると言った。

そう考えながら、私は二日間も獣の臓器を弄んだ。その二日間が過ぎ去ったことに気づかなかった。ただただ


私は臓器の音と血の赤色に集中した。やがて落ち着きを取り戻した。満足感と喜びを感じた。まるで、きっと生きたかったあのリスの一家を復讐したかのように。遺体を置き去りにし、私は死の森を目的もなく歩き続けた。

前日のことを思い出す。あの恐ろしいことをする前のことを。主人の声が聞こえた。


「いや、いや、いや…バカ!本当に自分の仕事もできないのか?この間抜け。もっとだけ頼む。お前が唯一できること、お前が唯一得意なことだけをやれ。やれ。それがお前を作った理由だ、それがお前の人間性を犠牲にした理由だ。お前のためではなく、お前の目から生まれるもののためだ。泣かせたいか?そうすれば、俺が望むものをくれるだろう、このバカ。


怒りに満ちた彼の顔を思い出すと、それは私が獣がリスを食い尽くすのを見たときの私の顔と同じだった。ついに私は、主人が切望していたその貴重な液体を絞り出すことができた。私の目はそれを止めどなく流し続けた。不安が募った。あの量の液体があれば、あの日の出来事を防げたかもしれないという思いが。


主人は、生きることが最も重要だと教えてくれた。長生きすることは、愛や幸福、友情よりも価値があるのだと。たとえそれが残酷で邪悪なことであっても、長生きするためならすべては正当化されるのだ。私は決してそれを理解できなかった。なぜ、生き続けたいと願う他の者たちの命を犠牲にし、奪うことで、それほどまでに生き続けたいと願うのか?


歩きながら、枯れた森が変わり始めた。雪は黒くなった。葉のない丸太だった木々は、葉と草に覆われた巨大な木々へと変わり、すべてが黒くなった。風も変わった。冷たく強い風から、暖かく穏やかな風へと変わった。


突然、巨大な道が現れた。その道は、私が横たわれば私の体三つ分は横たわれるほど広かった。イリアスはいつも、私の身長は2メートル50センチだと言っていた。彼のそばでは、私は巨大に、彼は小さく見えた。


驚いて、私はその道を進んだ。遠くに、以前の木々と同じように、葉のない巨大な枯れ木が見えた。しかし、それは私の身長と同じくらい深い穴に埋もれていた。私はその木を見つめながら、なぜこんなに大きな道が私をここに導いたのか、と不思議に思った。


すると、幹の真ん中に穴が開いた。その穴から、低い声が聞こえてきた。

「ようこそ、ロバート」



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