戦慄のESTJ構文集
ESTJ先輩「あんたさ、いつも授業の五分前に来てるけど、授業準備しなくていいの?」
俺「大丈夫っすよ(なんだこいつ、偉そうに)」
ESTJ先輩「苦情きたら、こっちの査定にも響くから、舐めたことしないでよねツンツン」
俺「あー、多分、大丈夫かな(下っ端のくせに)」
ESTJ先輩「授業終わったら、ずっとゲームかPCいじってるけど、仕事終わってんの?」
俺「授業中に済ませてますよ」
ESTJ先輩「授業中って、あんたどういうこと?」
俺「演習させてる間に、書類関係は全部終わらせてますよ」
ESTJ先輩「いやそれ、保護者とかにバレたら大変なことになるんじゃ…」
俺「今も勤務してる〜塾(県内最大手)でもそうしてますけど?」
ESTJ先輩「え?…………」
俺「苦情きたら、“おたくの子がボンクラすぎるんで解くの遅すぎて暇なんです”っていつも言ってますよ」
ESTJ先輩「いや待て、ちょい待て、いやこれいいのか、いやいったいこれ、どういうこと…」
俺「なんだったら、一回、俺の授業、見に来たらいいっすよ。保護者にも公開してるし」
ESTJ先輩「ああ…うん…そうするわ…」
俺「☺️」
ESTJ先輩「あ…うん。あんたの授業すごいわ…」
俺「そっすか。褒めすぎですよ」
ESTJ先輩「1時間はかかる説明を5分でして、しかも、それで過不足なく理解させてるし…」
俺「それほどでもありますね」
ESTJ先輩「あんた、他の科目もできるって聞いたけど」
俺「俺、理科と数学嫌いですよ」
ESTJ先輩「え? あれで?」
俺「嫌いだからこだわりがないのかもwww」
ESTJ先輩「好きな科目はなんなの?」
俺「ないっす。強いて言うなら保健体育の実地訓練。性教育の☺️」
ESTJ先輩「いやいや、冗談はいいから…」
俺「現役時代、国語と社会は偏差値80あったんで、得意と言っていいのかな?」
ESTJ先輩「は? 80?」
俺「得意すぎて教えるの無理、って思うでしょ? いやいや、これが高二まで学内ビリで、特に国語は小学校からの超苦手科目だったんですよwww」
ESTJ先輩「あんた、あたしをからかってない?」
俺「いやマジっすよキョトン」
ESTJ先輩「さすがに英語は得意じゃないとか?」
俺「あー、俺が一対一で英語を教えた子、偏差値70行ってましたねー」
ESTJ先輩「得意なんかい!」
俺「苦手ですよ」
ESTJ先輩「嘘つけって」
俺「いやマジ。高校時代、ずっと落ちこぼれてたし。特に英語は」
ESTJ先輩「あんたにも苦手なのがあって安心したよ…」
俺「あ、でも、センターは9割っすwww」
ESTJ先輩「あたしの現役時代の点より上じゃん…」
俺「まあ、ゆーて、苦手だったから大学時代に徹底的に鍛え直したんですよね、偏差値40の子と一緒に勉強して」
ESTJ先輩「まさか、その子が…」
俺「そう、その子が偏差値70になったんですよ。だから、偏差値40〜70までなにやれば伸びるか全部把握してますよ」
ESTJ先輩「あー…その、なんだ…」
俺「なんすか?」
ESTJ先輩「いや、その、さ…偉そうな態度とってて悪かった」
俺「いつものことなんでwww」
ESTJ先輩「でさ、これからは色々教わってもいいかな? 学ぶことばっかっぽいし」
俺「美人のお願いを断ったことはないですよ☺️」
ESTJ先輩「あーもー、こいつ! 飯奢るからこの後付き合え!」
なぜか飲み屋に連れて行かれる俺氏
俺「あのー、俺、車なんすけど…」
ESTJ先輩「あー、んじゃ、塾に置いてけば?」
俺「俺、どうやって帰るんすか?」
ESTJ先輩「うち、泊まってけば? 明日も仕事あるでしょ?」
俺「は? いやいや、おかしいでしょ?」
ESTJ先輩「あ、おまえwww 意外とうぶだなwww」
俺「(先輩忙しそうだな)俺、今、暇なんで、先輩、仕事手伝いましょうか?」
ESTJ先輩「あんた、仕事早いよね? どうやってるの?」
俺「パターンに落とし込んだら、十種類もないですよ。なら、どのパターンかを判断したらあとは作業です」
俺「これコピー元っす。コピペでペタペタ。ちょっと修正したら書類完成」
ESTJ先輩「うわ、2時間が5分で終わった…」
ESTJ先輩「これ、こう書いてみたんだけど、わかりにくいかな?」
俺「あー、これ、ここだけ取り出して、あとは無駄話でも例として入れたらいっすよ」
ESTJ先輩「あ、確かに、そこ以外いらないよね? てか、読むのはや…」
俺「俺、評論文の大問一個を二分で解きますよw」
ESTJ先輩「んー、でもさ、仕事終わっちゃったら、また別の仕事押し付けられるよね?」
俺「手伝うんで、どんどん仕事受けちゃいましょうよ。ここを先輩なしでは回らなくすると、こっちの言い分全部通りますよw」
ESTJ先輩「あ、いや、そこまでは…」
俺「人を致して、人に致されず、ですよ☺️(全ての主導権を握る)」
ESTJ先輩「今日はどこにいく?」
俺「ああー…ゲームしてたい…
」ESTJ先輩「たまにはシャキッと外に出ないと」
俺「ロードワーク以外はインドア派なんで…」
ESTJ先輩「いやさ、あんた、職場とイメージ違いすぎ…」
俺「せめてこのマッチだけやらせて…」
→1時間後
ESTJ先輩「うーん、あんた、ゲームうますぎない?」
俺「年季の違いですよ…」
ESTJ先輩「ギターとベースも弾けて、サッカーも得意で、文章を書くのも得意で、ゲームも…てか、仕事も異常にできるし、なんなの?」
俺「あ、楽器屋寄りたい」
ESTJ先輩「行ったことないから興味あるかも」
ESTJ先輩「ベースって難しいんでしょ? あたし、不器用だからなー」
俺「こことここだけ押さえて、三つの弦をテキトーにべんべんべんってやってみて」
ESTJ先輩「え? これだけでそれっぽく弾けるんだ」
俺「ベースって基本これっすよ」
ESTJ先輩「…君にピアノも習ったらできるようになるかな?」
俺「無理っす。鍵盤楽器舐めんな」
ESTJ先輩「あんたって、あたしのどこが好きなの?」
俺「顔」
ESTJ先輩「え、意外と面食い?」
ESTJ先輩「性格は? あたし、結構きついとこあるから…」
俺「もっとヤバいのいたんで平気っす」
ESTJ先輩「どうヤバいの?」
俺「歩くヘイトスピーカー&身体接触の7割は暴力」
ESTJ先輩「そんな子のどこが良かったの?」
俺「顔」
ESTJ先輩「性格きついのって平気なの?」
俺「きついよりきしょいのが嫌っすね
」ESTJ先輩「きしょいって?」
俺「あれ👉INFPぶりっ子」
ESTJ先輩「なんか、あんたの女の好き嫌いって女目線と一致してない?」
俺「男のぶりっ子も嫌いっすよ」
ESTJ先輩「わかる…」
ESTJ先輩「あたしと付き合ってくれない?(照れ」
俺「え???」
ESTJ先輩「あ、いや、あたしなんかじゃ駄目だよね? 年上だし、あんたならいっぱい、その、いやごめんね、忘れて」
俺「いやー、昨日、酔った勢いで俺に告ってましたよ?」
ESTJ先輩「え????」
俺「上司に捨てられて以来なんとか〜って泣きながら喚いてたの覚えてないんすか?」
ESTJ先輩「そこまで話してたの? あたし、馬鹿すぎる…」
俺「潰れた先輩を部屋まで送ってくの大変でしたよ」
ESTJ先輩「あの日、そうだったんだ」
俺「もう飲みすぎないようにしましょ☺️」
→沈黙の後→
ESTJ先輩「で、返事はどうだったのかな?」
俺「美人を振るわけないでしょ」
ESTJ先輩「あんた…仕事とこう言う時だけかっこいいよねえ…」
俺「まあ、よく言われてるんで」
ESTJ先輩「ん? その件について、今夜ちょっと根掘り葉掘り聞こうか?」
俺「急に強気になるのはやめて」
ESTJ先輩「誘い受けの手口が小慣れてない?」
ESTJ先輩「あたし、口うるさくない?」
俺「全部言ってくれて助かるまであるかと」
ESTJ先輩「ゆーて、仕事じゃ助けてもらってばっかなんだけどね…」
俺「…」
ESTJ先輩「ん? なに?」
俺「意外とポンコツだなって…」
ESTJ先輩「あ"あ"!?」
ESTJ先輩「そいや、あんたは親と住んでんだよね?」
俺「独立する意味ないっす」
ESTJ先輩「独立しないとって意識ないよね?」
俺「あー言うより見た方が早い」
→ドライブ後にうちへGO
ESTJ先輩「え??? 駐車場が四台分に庭の広さがなんかおかしいけど」
俺「犬が好き勝手に駆け回ってますけどね」
美人先輩「…」
ESTJ先輩「新婚は二人で部屋借りて住まない?」
俺「あー、無理。親との同居って実績がないと相続で不利になる」
ESTJ先輩「そこ?」
一年半後、
シゴデキ女になりすぎたESTJ先輩は出世しすぎて他県に栄転。
結局、これが原因で破局
母親が言う中学受験ISTPの気性難
おかんESFJ「あの子、美人だったから気にならなかったっぽいよ」
ESTJ先輩「また顔か…」
ESTJ先輩「いやいや、顔以外もあるでしょ。さすがに引くよ」
俺「あいつ、合理性が非人間レベルで高いから、人としてどうにかしてたとこかな?」
ESTJ先輩「(゚Д゚)ハァ?」
ESTJ先輩「ゆーて、さすがに、あたしのほうが人間味あるでしょ」
俺「無能な後輩をゴミ虫みたいな目つきで見てますけど…」
ESTJ先輩「だって、あいつ、足を引っ張るじゃない?」
俺「ナッパを◯した時のベジータみたいっすよ…」
ESTJ先輩「ベ、ベジータ?」
俺「じゃなきゃ、GSの美神令子」
ESTJ先輩「えええ? あたし、あんなんなの?」
俺「まあ、アスカ・ラングレー=ENTJよりはマシっすよwww」
ESTJ先輩「…」
ESTJ先輩「あのさ、あんた、授業中におしゃべり多いから注意したほうがいいよ」
俺「あー、そっすか。まあ、先輩がそう言うなら(なんだなんだ、いきなり)」
ESTJ先輩「その、あんたさ、あの子と仲良くしてて懐かれてるじゃん。んで、ずっとおしゃべりしてるじゃん」
俺「あー、そういえば。あの子、感じいいし、素直だから、伸びてるんですよね。だからか、ついつい」
ESTJ先輩「いや、その、えーと…」
俺「どしたんすか?」
ESTJ先輩「あの子、可愛いから、噂とかになったら困るだろうしさ、注意したほうがいいというか…」
俺「..( ゚д゚)…」
ESTJ先輩「あの子、他の生徒からも人気あって、その、いろいろあったら大変じゃん?」
俺「あー、あの子、彼氏いますよ」
ESTJ先輩「え? そんなことまで聞き出してんの?」
俺「いや、ふつーに話してたらポロッと向こうから。てか、俺と先輩の話のついでというか」
ESTJ先輩「あんた、あたしらのこと喋ってんの?」
俺「いやー、ふつーにバレバレっすよwww あの子も笑ってたしwww あの人、隠す気あんのってwww」
ESTJ先輩「どゆこと?」
俺「先輩、俺への態度が異常にデレてるってみんな言ってますよwww いやまあ、俺以外に異常に鬼なんすけどねwww」
ESTJ先輩「ええ…あたし、そうなんだ😰」
俺「この曲、アコギのほうがいいっすよ」
ESTJ先輩「あー、そういや、アルバムバージョンはアコギ弾き語りだよ」
俺「それ聴かせてもらっていいすか…耳コピでGM7 Am F#m(b5) D C Am7 CM7 Am7… F#m7(b5)…かな。ちょっと大学時代の先輩にも確認取りますねー」
ESTJ先輩「あ、いや、そこまでしなくても…」
俺「この曲、すごくいいですよ。って、先輩も気に入ってくれたみたいで、TAB譜にするって言ってくれてますよ」
ESTJ先輩「えっと…まあ、好きな曲をこんなふうにしてくれると…嬉しいけどさ…」
俺「♫〜。どうです? って、なんで泣いてんの?」
ESTJ先輩「…あの…ごめん…この曲さ、親が離婚した時にラジオで聞いた曲でね…」
俺「…(重…)」
ESTJ先輩「他の兄弟が母さんに付いてっててさ、父さんが一人だったから、あたしだけが父さんのほうに行ったんだよね。父さん、あたしそっくりで不器用だったしさ」
俺「…(重い重い重い俺に振るな…)」
ESTJ先輩「あー、ごめんね…あんた、そういうの嫌いだよね」俺「酒飲みましょ。今晩だけ付き合いますよ」
ESTJ先輩「この件だけなんだよね。こんなことしたのってさ…」
俺「俺もそういう曲ありましてwww でも、言いたくないなーwww」
ESTJ先輩「てめwww 絶対吐かせるからなwww」
MBT1会話劇=アドリブ+思いつき nco @nco01230
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