影の手 — 紙と革と時間の旅 (未来の伝統を作る職人たち)

@19910905

第1話

プロローグ:工房の光


東京の片隅、古い革の匂いが漂う工房。

師匠の手は、十代から鞄を作り続けた証であるかのように、親指の形が独特に変形していた。


弟子の晴斗は考えていた。

「循環型社会のために、革ではなく、100%紙の鞄を作りたい」


紙は扱いにくく、弱い。しかし、手で触れ、時間をかければ、命を吹き込むことができる。

師匠は静かに見守る。

「昔の技術を守るだけが職人じゃない。時代に必要な技術を作るのも職人の仕事だ」

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