わたしの二割、きみの八割
@noa_0410
エピローグ
まず最初に、ここで語られる私は基本的に馬鹿である。
何故かというと、私は私のことを賢いとはとても思えないからで、きみのことをとてもすごい人だと思うからだ。
私は弟からしたらだらしのない姉だし、両親からしたらクソガキで、部活の後輩にとっては神様かもしれないし、部活友達からしたらちょっと抜けてて目の離せない子で、クラスの友達からしたら明るくて世界史が好きなふんわりした子である。
そして、ここで語られる君とはそう、友達だったり幼馴染だったり、そうつまり、きみである。
なぜって、私が今そう決めて、きみのことが書きたいと思ったからだ。
私の構成の、およそ八割は多分馬鹿でできている。
私の脳の八割は現在進行系で、踊り歌い、絵を書いて、ごろごろして、多分ヨギボー的ななにかに沈むように座って、何が言いたいのかというと、好き勝手にしている。
たまに役立つこともあるが、やっぱり普段使うことはない私の八割。
私はこの八割が嫌いじゃないけど、八割はいろんなことを嫌う。
勉強、授業、努力、真面目。私の八割は可能な限りそれらすべてを避けようとする。
考えることに向いておらず、考えようともせず、私の八割はそんな感じなのだ。
でも、君は逆だと私は思う。
君の二割は確かに馬鹿だけど、君の八割はきちんと考えて、きちんと向き合って、きちんと考えたうえでサボったりもするけれど、きちんと頑張ってる。
そう、前置きが紆余曲折とてしまい、これからに不安を覚えるが、まぁいいだろう。
なんせ真面目二割で考えた文なのだ。
その君の頑張っているきみを、勝手に書くことをどうか許してほしい。
申し出れるほど私は勇敢ではなく、きみの美しさを書くのをやめられるほど欲がないわけでもない。
その私の大切な大切な二割を、きみにあげたい。
私の二割の精一杯で、君の十割を理解したい。
その二割の記録を、ここに残したい。
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