料理と小説の類似性と可能性

 私も本番「キンキン」は拝見したことがないのですが、
 一部では大変な不評を受けているということだけは耳にしております。

 大本の作品が良いか悪いかは読者の皆様それぞれで異なるでしょうから、その作品については敢えてここでは何も言いませんが、小説とは素材の良さをいかに引き出せるか肝要であると、今作は改めて認識させてくれるパワーを秘めております。

 素材と聞いて思い浮かぶのが料理ですが、料理もまた素材(食材)に手を加え、その良さを引き出す事で人を感動させるレベルにまで昇華させられる可能性を秘めると共に、素材の良さを全く引き出せず、口にするのも憚れるようなダーク・マターと化す危険性も含んでいます。

 その点、こちらの作品は「キンキン」という素材を楽器の旋律を思わせる極めて芸術的な描写へと昇華させています。

 お見事の1言ですね✨️

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