第35話 報酬



「此度の件、感謝申し上げます。マウント様」


二回目のご褒美確定パターンです。

今の所、ユーパイセンのパパは厄種を持っていないはずなので大丈夫なはず。

俺にユーパイセンを下さい。

赤ババアとは婚約破棄しますから。


「お礼と言ってはなんですが学園再建を10年早める鍛治師の紹介と今回の賊の殲滅にかかった費用を含めた報奨金をお渡ししたいと思います」


無難というか、真っ当な報酬だ。

まあ「私の娘をやろう! ガハハハ!」みたいな色々とあらゆる方面からバッシングを浴びそうなことをいうタイプの人ではないか。

費用はかかっていないし、もとはといえばうちのジジイの不始末が原因だからな。

ガメツイ人間という自覚はあるがこの金は受け取れんな。

どちらかというと迷惑代として渡した方がいいくらいだろう。


「元はといえば私の家のボンボン家の不始末が原因で起こったで褒賞をもらうなんて持っての他ですよ。元々再建費の工面に困っていたところを助けて頂いた形ですし」


「そうですか。ではセレブ様の友の好意としてお受け取り下さい」


商会の人間なので即受諾してバイバイしてくるかと思ったが想像に反してねっとりした口調で食い下がってくる。

流石に2度も断るのは気が引けるし、別にもらって損はないものだからな。

後からもらった分以上のものを返せばいいか。


「ありがとうございます。ご好意に甘えさせて頂きたいと思います」


「私の気持ちを汲んで頂き恐悦至極です。セレブ様もあなたのようなご子息に恵まれてお幸せでしょう」


そう言うとバローは目頭を揉む。

この反応を見るにただもらうもん貰えるように誘導するための方便だと思っていたが、本当にマウントの父親の知り合いかこのおっさん。

あのまま魔人放置してたらこの人死んだと思うと業が深いな。

マウント自分によくしてもらえるかもしれない人を自分で消すと思うと考えたくもねえな。


「再建担当の鍛治師と後日参りますのでよろしくお願いします」


「たのもう!」


バローとの話が終わると思うと豪快に扉を開けてマーリンが入ってきた。


「メイポンから話は聞いた。お主がメイポンを助けてくれたらしいな。小僧、貴様の願いを一つ叶えてやろう」「メルー!」


なんだこいつはシェンロンか。

この人ゲームでは淡々と魔法を教えるだけだからわからなかったがハイテンションになるとこんな感じなんだな。

割となんでもできるがまあ今して欲しいと言えば固有魔法解放か。

固有魔法解放は魔法の奥義みたいなものなのでこいつのレッスンを全部しなければならないから取り敢えず教師として学園に止めるのか一番楽か。


「ではうちの学園で教師として働いてもらえますか?」


「お安いご用だ」


割と人生かかってる選択肢なのに軽いなこいつ。

マーリンが仲間になった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る