第7話 ナンテコッタァ
『いだ! ちょ! なにすんのよ! ちょ! メンゴ! メンゴ!』
ファイヤーボールを叩き込むと先ほどとは違いバランスを欠いて、ネオオークはタタラを踏んだ。
「期待以上だ。やってくれて助かったよ」
「いえ、それほどでも……」
一番下のグレードの初期ロットの型落ち人造魔人としては最高まで能力を引き出せている。
一つ上のグレードのモブ騎士の人造魔人に匹敵するレベルと言っても過言ではないだろう。
怯みとノックバックが入るのだから強制的に動きが止められるのと距離が取れるのは大きい。
手数が少ないので流石に完全に体勢を崩して転けさせるのは難しいが好条件が重なればできそうだ。
立ち回りの選択に余裕がだいぶ生まれたな。
ユーパイセン様々だ
「よし! ガンガンいくぞ! 豚野郎!」
『許してゴメリンコ⭐︎』
譫言とは裏腹にネオオークが持つ一番厄介な技──ブンブントライアングルを繰り出してくる。
モーションとしては腕を振り回してホーミング突撃してくるだけだが、接近するとダメージを喰らう上に一撃一撃に怯みが入るようになっているのでモロに食らえば捕えられて一気に戦闘不能にまで持ってかれる。
バックステップを噛ませて、ダッシュでホーミングでついていけない地点まで移動する。
『ま、まあ。ここじゃなんだし一旦ホテルにね』
ネオオークはそのまま学園に正門に突っ込んでいくと粉砕する。
粉砕された正門の瓦礫が学園内に降り注ぎ校舎が破壊されていく。
「アア、オレタチノガクエンガ。ナンテコッタァ(棒読み)」
「こんなことって……!!」
俺は最初からその気だったので「おお、派手に逝ったなぁ」としか思わなかったが、ユーパイセンが破壊された学園に悲痛な叫び声を上げている。
平民差別が酷いので良い思い出なんてなかろうに、なんて良い子なんじゃ。
感動で前が見えん。
「失ってしまったものを見てもしょうがありません。今この状況を切り抜けることを考えましょう」
「はい……学園長」
引きずっても可哀想なのでフォローを入れるとネオオークのガラ空きのケツを蹴って、学園内に押し込んでおく。
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