誰が誰を好きになったってっ…!

來果

第1話

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私は、詩乃、中学1年生だ。

現在、私はクラスの男子たち、そして、女子たちに、ある理由で、からかわれられている。

その、ある理由とは、小学6年生の出来事が関連している。


〜回想〜


私には、同学年で好きな人がいる。名前は…もちろん、言わないけど笑

ただ、親友のAだけには言ってあるんだよね笑

A「詩乃~っ!おはよぉ!」

Aは、可愛い系女子だ。私なんて比べ物にならないぐらいかわいすぎる。Aには、好きな人がいたらしく、現在はその人と付き合っているらしい。学校は違うらしいけど…笑

ちなみに、私の学校は少人数な為、各学年1クラスしかない。しかも、10人台だ。その中に好きな人がいるから、クラスは同じだし、席が近くなる…なんてこともある。だから、毎日が楽しみでしょうがない。


私は、6年生9月ぐらいから、その人のことが好きだった。

想いを伝えるの早いかななんて思っていたけど、その年のバレンタインデーに手紙をその人のロッカーの中に入れておいた。まぁ、もちろん、相手は驚いていた。それだけなら、よかったんだけど…


好きな人「うわ、なにこれ…笑まじかよ、笑笑」

なんて、めちゃくちゃ嫌そうに見て、見せびらかしてる。幸い、外側には私の名前を書いてなかったから、私だとバレてなさそうだった。だけど、この瞬間…私はちょっとけっこう冷めた。あぁ、やっぱり、最低だったなって。

そう、私は男子がこういうことをするということは知っていた。だって、男子たちから帰り道、からかわれるし。だから、当然と言っていいほど、誰にも見せないでと書いた手紙をみんなに見せびらかすんだよ。


私は、男子たちほとんどと帰り道が一緒だったため必ずといっていいほど、歩いたら、眼の前にいる。男子たちが、手紙を読んでるのを見て思わず逃げてしまった。その後しばらくして、もう一度帰り道を歩いたが、まだ、男子たちは少し離れたところにいた。しかも、ニヤニヤして…

私の帰り道には習い事の教室がある。そして、そのバレンタインのときは、習い事の日だったため、教室にいった。男子たちは、私のことを呼び止めてきたが、私は無視した。その後の男子たちの行動が、やばかった。

クラスの女子にそれをバラしたのだ。それが、もう、ショックすぎて、泣きそうになってしまった。その後、私は教室に入ったから、大丈夫だったけど、その時の様子をしっかり見とけばと後悔している。


私は、好きな人が男子たちに手紙を読ませたり、見せたりすることは、もう承知の上だった。だけど、女子に見せるのは、想定外だった。ショックで明日どんな顔で学校に行けばいいのだろう、なんて思っていた。ちなみに、私は、この瞬間でめちゃくちゃ冷めた。


〜現在〜


私は、この時の出来事を中学生になっても、バレないようにと、隠していた。

だけど、おんなじ小学校の男子が、クラス1ぐらいの陽キャに


男子1「なぁなぁ...」


といった感じで喋りかけていた。私はなに話してんだろなんて、不思議に思いながら、いると、クラス1の陽キャに


男子2「お前、去年手紙を渡して振られたんだって?笑」


私「は…?」

キレそうになった。あぁ、男子が話していたのはこのことだったのか、なんて頭の片隅で冷静に処理している私もいたけど。


まぁ、そっから、クラスの陽キャ男子たちにこのことが広まり、


男子3「あ、手紙渡して振られた人だぁ笑笑」

男子4「おい、笑笑」

男子3「事実だろ笑」

男子5「それはそう、笑笑」


過去の手紙のことを話されるたびに、耳が痛くなる。あぁ、またか、、、って

私は、そのたびに

私「もう、好きじゃないし。振られたってか、返事くれようとしてたけど、無視しただけだから。」

なんて、返してたけど、これも

男子4「いや、強がんなって笑笑まだ、未練あるんだろ?笑あと、お前が無視したんじゃなくてあっちが無視してるだけな?笑」

なんて、言われるから、もう諦めてる。


男子1「ってか、俺こいつの手紙持ってるよ笑」

男子4「え、まじ?笑笑」

男子5「こんど見せてくれよ笑」

男子1「いいよ笑めちゃくちゃボロボロだけど笑笑」


話を聞いてる感じ、広めた男子が手紙を持ってるらしい。そしてその手紙は、私が渡して読んでるときに、破かれたらしい。セロハンテープで男子1がくっつけたんだって。やばすぎて、家で泣いちゃったよ笑笑


まぁ、ここまでだったら、まだなんとか耐えてた。だけど…


私は、少しいやだななんて、先生にいったから、ある程度はこのからかいがなくなっていた。でも

男子4「なぁなぁ、詩乃?」

私「ん?」

男子4「お前の手紙、1年生のグループにさらされてたぞ笑笑」

私「…は?」

なんか、もう、頭狂ったんかななんて思っちゃったよ。

詳しく聞くと、LINEグループで、私が書いた手紙がさらされてるらしくて、だいぶやばいことになってるらしい。


今までは、クラス内で、手紙について言われるだけだった(馬鹿にされたり、手紙の内容読まれたり、、、その度に躱してたけど)

でも、それが、学年にいってるってなったら話は変わってくる。

私は、どうしようか、、、なんて、考えた。




そんな、昨日を過ごして今日。私は、今日こそ男子たちにガツンといってやると思った。現在、今も男子たちに、私の恋愛についてからかわれている。そして、それを女子たちも見てるし、笑ってる。だから、今日こそ…


バァァン

私は、机を勢いよく叩いて、立ち上がった。

みんなの視線が一斉に私の方に向くのがわかる。

その顔は、ポカーンとばかみたいな顔して理解していないようだった。だから、もう、思いっきって言ってやったよ。


私「あんたら、いい加減にしてよっ!人の恋愛話をそうやって、笑いものにして、なにがいいの?!」

男子2「ぇ、馬鹿にして、笑いものにしたら、お前人気になるやん?笑お前のために言ってあげてるんやぞ?笑笑感謝しろよ笑笑」

私「はぁ、なら、余計なお世話だっつ~のっ!!私はっ!人気になりたいなんて、目立ちたいなんて、一切思ってないの!!」

男子3「ならさぁ、過去の自分恨めよ笑手紙を書いた過去の自分をさ笑笑」

私「あぁ、そっか、私が悪いんだね笑私がっ…手紙をっ…書いたのがっ、悪いんだねっ…!私がっ…あの手紙をっ、どんな気持ちでっ…書いたのかも知らないくせにっ…!!」

男子2「お前の気持ちなんか知るもんか笑笑」

男子5「そもそも、手紙書いた理由なんだよ笑笑ど~せ、好きだから、気持ち伝えたいから書いただけだろ笑笑」

この瞬間、私の中のなにかかが切れた。

あぁ、こいつら、何もわかってねぇな…笑

私「はぁ…そうだよ、私が書いた理由なんて好きだからに決まってんじゃん笑」

男子4「ぇ、なら、俺達なんも悪くなくね?笑笑」

私「そうだよ。お前たちは、私が過去に犯したことを笑っているだけだよ?笑笑でもさ、書いた理由は好きだからだけじゃないんだよ。私のそんときの家のこと知ってるの?知らないでしょっ…!どんだけ、私が自分の家に居たくなかったなんて、知らなかったでしょっ…!家にいたら、親から出てけって言われるんだよっ…!必要最低限しか家にいちゃだめなんだよっ…!だから、朝だって、ほんとは早く行きたくないのに、親が行けっていうから、早く出てっ…帰りも、早く帰ってゲームとかテレビとかみたいのに、親から遅く帰ってこいってっ…だから、ゆっくり、ゆっくり帰っているんだよ。水曜日は、放課後学校遊んでいたのはっ…!遊びたいってのもあったし、家にいたら、また何か言われちゃうんじゃないかって、不安で不安でしょうがなかった。私は、家でねこっそりネットしてたんだ。でも、そのiPadがさ、壊れ始めてさ、もう、ネットできなくなるんだなって。話す相手もいなくなって、生きている意味ってなんだろうなって思っちゃって。3月31日に死のうかな…なんて考えてたんだよっ…!!だからっ…だからっ…死ぬ前に好きな人に気持ちを伝えておきたい。返事なんて、なくてもいい、相手が、私の気持ちに気づいていてくれればそれだけでよかった。だから、書いたんだよ。そんなことも、知らないくせに、好きだから?そんな理由だけじゃないんだよっ…!気持ちを知ってくれていればよかったんだよっ…!!結局、3月31日に死ななかったこっちも悪いのかもしれないけどっ…!!私はっ…中学校で、小学校よりも楽しく過ごそうってっ…もっと、充実した毎日を過ごそうって…そう思ったから、今日まで生きてきたのに…あんたたちが、私の過去を真剣な恋愛を、いろんな気持ちを押し込めて書いた手紙をっ…馬鹿にするからっ…私の心は深く深く傷がついて、ダメージが入って、もう戻らなくなって…死にたいって思って、でも死ねなくて…あんたらのその笑い声がっ…私の心をっ…気持ちをっ…踏みにじってるんだよっ…!!」

男子6「あのさ…さっきから聞いてる限りさ、気持ちを知ってほしかったから書いたんでしょ?自業自得じゃん笑笑死のうが死なまいかなんて関係ないじゃん笑笑」

私「あんたたちはさ、本気でなにかを好きになったことある?」

男子4「は…?」

私「きっと、あんたたちは何かを、本気に好きになったことなんてないんでしょ?あったら、きっと私の気持ちもわかってるはずじゃん。私の本気で好きだったあの気持をさ、踏みにじることなんてなかったはずなんだよ。けど、できるってことは、本気になって好きだって主張する私のことを馬鹿にしてるからだよね?本気にしてるやつが馬鹿みたいに、時間の無駄なことしてんなって思ってるからだよね?本気にしてるやつからしたら、ばかみたいなことであっても、自分からしたら、大切なことだし、時間の無駄なことなんかじゃないんだよ。」

男子3「お前、さっきから何いってんの」

私「ずっと、思っていたことを言ってるだけだよ?笑笑」

男子2「馬鹿じゃん、お前笑今までのこと冗談だk」

私「冗談だったら、あんたたち本当におかしいよ。」

「冗談であっても、本気であっても、人の好きなものを馬鹿にするということは、やっちゃいけないことだよ。ばかにすることが好きならば、それはもうやめたほうがいいよ。何もかもを。人生をやめろまでは言わないけど、その趣味をやめたほうがいいよ。人を見下して馬鹿にするっていう趣味を。まだ、私とおんなじ年齢だけど、もうわかるんだよ。あんたたちみたいな奴らは社会に出たら浮くってことが。そんな、人の真剣にやってることを馬鹿にするとか、ガキ過ぎて浮くっていう未来が見えるよ。」

「誰が、何を好きになってもいいけどっ…それを馬鹿にするということを好きになるのだけは、それは、好きだと言えない。ただ、人のことを見下して自分が正しいと思い込んでる、くそ野郎だよ。」

男子2「なんだよ、こいつおもんな」

私「おもんないのはどっちなの」

女子1「あんたさ、ほんとにおもんない。何いってんの?笑笑人の恋愛なんてばかにするためにあるんじゃん笑笑ってか恋愛と趣味なんて一緒じゃないでしょ笑笑」

私「恋愛と趣味が一緒なんて言ってないんだけど?笑笑」

「そうやって、人がやっていることを馬鹿にするなって言ってんだよ?笑笑」

女子2「ってか、馬鹿にしててもいいでしょ。もう過ぎたことなんだから」

私「あんたの脳みそと私の脳みそ交換してやりたいわ、笑笑」

女子1「こいつやば」

女子2「逃げよ?笑」

私「勝手に逃げて?ってかさっさと消えろよ。お前らのようなクズな野郎たちは、この世に存在するべきじゃねぇよ笑笑」

女子3「詩乃ちゃん、すごいね。」

A「詩乃…」

私「A。大丈夫だから笑」

A「無理しないでよ。またいなくなるとか言い出すとか無理だから」

私「わかってるよ、笑」


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第1話で完結です。

では、さようなら。

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誰が誰を好きになったってっ…! 來果 @rai_17-31

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