第8話 不思議探検隊 あったか家族の古井戸!(前編)

【ドキュメンタリー風ルポ】

「観測井戸」〜家族が増える井戸の秘密〜

どうも、映像制作チーム「ふしぎ探検隊」のリーダー、鈴木ヒロシです。

今回は東京都郊外にある普通の一軒家に、ちょっと不思議な“井戸”があるって話を取材してきました。

でも、ただの井戸じゃないんですよ。これがまた、けっこうミステリアスでして。


1. なんでもない庭の井戸?

その家は、ごく普通のファミリー向けの住宅街の一角にありました。

お宅の奥さん、いつもニコニコの佐々木さん(仮名)によると、庭の隅にあるこの“観測井戸”は、前の持ち主が置いていったものだそう。


「最初は何のためのものか分からなくて、単なる古い井戸かなって思ってたんです。でも夜になると、井戸の水面に何かが映るんですよ」


何かって?


「そうなんです。水面に映るのは、私たちの家の中。でも普通じゃない。見えないはずの部屋があるんです。そこに知らない人がいるのが見えるんですよ」


気になった僕たちは、夜中にこっそり見に行きました。

確かに、水面は鏡のように家の中を映しているけど、なぜか普段は存在しないはずの“部屋”の様子も見える。

そしてそこに、誰も知らない家族の影がぼんやり映っているんです。


面白いことに、井戸の中の“家族”は変化していました。

はじめは3人だったのに、数日後には4人になり、さらに増えていく。

見知らぬ子供がいたり、見たこともない老人がいたり。


その映像はただの反射じゃなくて、動きもあったんです。

まるで井戸が「もう一つの家」として、どこか別の世界を覗かせているようでした。


佐々木さんは言います。


「変な話なんですけど、映った人が、数日後にこの家に来るんですよね。最初は誰かの知り合いかと思ったんですが、誰も心当たりがなくて……」


僕らも半信半疑でしたが、なんと取材中に、映像で見た子供がインターホンを鳴らす一幕がありました。

しかも、その子の家族は遠方に住んでいるらしく、彼がここにいるのは初めてのことだとか。


専門家の工藤一懇願さんに聞くと、「これは異空間のポータル、あるいは家族の記憶が映り込む場所では?」とのこと。

古い土地には記憶や想いが残る、とよく言いますが、この井戸はまさにそれを具現化したようなものかもしれません。


怖いと言えば怖いんですが、佐々木さん一家はこの井戸を大切にしています。

「井戸は増え続ける家族の物語の記録。いつか全部の人がここに集まってくるのかもしれませんね」と微笑みます。


なんだか、心が温まる不思議な話です。


【まとめ】

井戸の水面は単なる水ではなく、“もう一つの家族の世界”への窓口だった。

それを覗くと、知らない家族が見えて、そして現実にも訪ねてくるという驚きの体験。


僕ら「ふしぎ探検隊」は、これからもこうした謎を追いかけていきます。

次回のレポートもお楽しみに!

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