第7話 労い

憂慮よ、平凡よ、

明日への思い煩いよ


私の心を占めるあなたは、

いつになったら飛び立つのか


虚栄が虚偽の一部だと知りながら、

まだ幻影にとらわれるのか


あなたの一生が道端のつまらない小石に終わっても、あなたに言葉は残されている


その言葉はいつまでもあなたの耳元にあるはずだがら


さあ、お前にだって、本当に必要な満足が与えられる


日ごとの糧に見つかるだろう

それらのために労苦せよ



日ごとに生き、

日ごとに生かされ、

日ごとに死に、

日ごとに生きかえる


苦悩を苦労に変える道

その狭い道の先にしか、求める言葉は見つからない


ああ、仕事の終わったあとの夜

今日も眠りがやってくる。


食べて働き、働いて食べる

終わりなき繰り返しの合間の夜で


あの重力に耐えながら、

今夜も眠りに落ちていく

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