第7話 労い
憂慮よ、平凡よ、
明日への思い煩いよ
私の心を占めるあなたは、
いつになったら飛び立つのか
虚栄が虚偽の一部だと知りながら、
まだ幻影にとらわれるのか
あなたの一生が道端のつまらない小石に終わっても、あなたに言葉は残されている
その言葉はいつまでもあなたの耳元にあるはずだがら
さあ、お前にだって、本当に必要な満足が与えられる
日ごとの糧に見つかるだろう
それらのために労苦せよ
日ごとに生き、
日ごとに生かされ、
日ごとに死に、
日ごとに生きかえる
苦悩を苦労に変える道
その狭い道の先にしか、求める言葉は見つからない
ああ、仕事の終わったあとの夜
今日も眠りがやってくる。
食べて働き、働いて食べる
終わりなき繰り返しの合間の夜で
あの重力に耐えながら、
今夜も眠りに落ちていく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。