みんなの気持ち

@yuukonn

第1話 みんなでせーのっ!!

高校2年の夏、授業が終わり、女子のグループを作って好きな人の話になった。

みんなでいっせいに好きな人の名前を言うことにした。

菜月が、「せーのっ!」と言った。すると、色々な名前が上がった。

その中で、美樹と奈津が蒼太という名前を上げた。二人は、顔を見合わせて

「「蒼太のこと好きなの?!」」と言った。どこが好きなのかを言い合っている

二人をグループのみんなが見ている。すると、教室のドアがノックされた。

教室のみんなが「誰だ?」という顔をしている。そのドアの前に立っていたのは、

桃香先輩だった。桃香先輩は怖い印象だか、中身は優しい人だ。

すると、「ここに蒼太いるか?!」と言ったのだ。美樹と奈津は、驚いた顔をして、

「「なんでですか??!!」」と言った。心のなかでは、予想はついていたが

一応聞いてみた。「蒼太の姉です!!」と大きな声で返事を返された。

やはり予想は当たっていた。でも、この人が蒼太の姉だなんて

誰も思いはしないだろう。奈津は、「蒼太いないですよ」と少し不機嫌そうに

桃香先輩に言った。「失礼しました!」と言って、桃香先輩は教室を後にした。

すると、美樹は驚いた顔をしていて、奈津は不機嫌な顔になっていた。

グループにいた蓮に、声をかけられて二人は蓮に目を向ける。

蓮は、「桃香先輩が蒼太のことを好きなわけじゃないんだから大丈夫でしょ。

姉なんだから。」と言って、グループから外れた。菜月が、私も抜けるね〜と言って

グループから抜けてしまった。二人になって、沈黙が続く。

すると、チャイムが鳴って二人は自分たちの席に戻る。授業が始まると、

美樹と奈津は睨み合っていた。それを見ていた蓮が呆れたように笑う。

菜月は美樹と奈津の間の席だからか、集中できていないようだ。

担任の由夏先生が、「そこの人たち、睨み合っていますが何かありましたか?」

と心配そうに美樹と奈津に聞く。「大丈夫です!!!!」と美樹は言う。

「あらそう??なら授業を続けます。」と由夏先生は不思議な顔をして言った。

次の休み時間になると、奈津が蒼太に「ちょっと屋上行かない?」と誘った。

「いいよ」と蒼太は言った。

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