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ソルト🧂

第1話 小旅行

僕は、そると。今年18歳になった。たった今、18年間において最大の選択肢を 迫られている。




月日を振り返ること、18年前にいたる。


僕が、誕生した日。当時の両親は厳格な


家系だった。




テストの点数が悪ければ、叩かれ、脅される。


日常茶飯事すぎて慣れてしまってた。




父親からは、「お前はゴミだ」「クズだ」


「出来損ない」と言われていたからか、




自分でも そう思う。多分、洗脳されて


呪縛になって いるんだ。




自己肯定感がマイナスから


始まった僕は、穏やかに生きようと


努力してた。




ただ、穏やかに生きようとすればするほど、


孤独感が高まるばかりだった。




皆のように普通に恋をして普通に穏やかに


自然を感じて生活していたかっただけ。


それすらも許してはくれなかった。




酷い悲壮感と残酷な現実に打ちひしがれた


18歳の僕は、家全体が寝静まった夜に


荷物をまとめて家出をした。


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