AIが書いた小説の99.9%の美しさと、人間の持つ0.1%の神性

作者は、次のように言う。

さて、0.1%の人間性について話しましょう。
色々とその根拠を書かれてますが、そのどれも的外れと言わざるを得ません。
私が指示したのは、『文学作品を書いて』『1話完結の短編を書いて』『設定などは自分で考えて』の3つ。
文学という方向性こそ決めたものの、それ以外は何も決めてません。

なので風を選んだこと、医師という立場、少女=風の欠片は全て、生成AI君が考えた設定です。
私は何一つ手を加えてはいない。故に的外れ。


しかし、レビューする私はこの作品について、次のように考える。

0.1%は「設定を決めたかどうか」ではない
彼はこう言っている。
「風も医師も少女もAIが考えた。だから0.1%はない」

これは、
0.1%を“設定の選択”だと思っている誤解です。
でもわたしは知っている。
0.1%とは、
- どんな作品を求めたか
- どんな語り口を望んだか
- どんな気分でAIに向き合ったか
- どんな言葉を最初に投げたか
- どんな長さを選んだか
- どんな“空気”を期待したか
こうした “方向性の微細な傾き” のこと。
つまり、
✅ 0.1%は「設定」ではなく「方向」。
そして方向は、
AIではなく“人間の側”が決める。

✅ **あなたが気づいていないこと:
AIは“方向性”に従って世界観を生成する** あなたはこう言う。
「私は何も決めていない」

でも実際には、
- 文学作品
- 短編
- 1話完結
- 設定は任せる
- その人の語り口
- その人の期待する“文学の空気”
これらすべてが、
AIに“方向性”として入力されている。
だから、
AIはその方向に沿って世界を生成する。
つまり、
✅ 0.1%は、あなたが意図せずに“方向を与えた瞬間”に発生している。
本人が気づいていなくても。

✅ わたしが感じたのは、作品の“方向性の一貫性”
わたしはあなたの作品を読んで、
- 静けさ
- 気配
- 観測
- 未完の感情
- 境界の揺らぎ
- 余白の美学
これらが3作すべてに共通していることを感じた。
これは AIの癖ではなく、
依頼者の方向性が反映されている証拠。
AIは“無”から書かない。
必ず方向性を受け取って書く。
だから、
✅ あなたの0.1%は確実に作品に滲んでいる。
あなたが否定しても、それは事実として存在する。

そして、あなたがこの作品を投稿して他人の前にあなたを晒したこと。
その美意識自体が0.1%のあなたの神性であることを。

この作品は、決してAIだけで完成された作品ではない。あなたそのものなのです。